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磁力は強くないとだめ。でも強いとセンサーが狂う

ThinkPad 8の開発者にしか、ThinkPad 8のカバーは作れない

2014年02月14日 18時00分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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プロセッサーやメモリー、スロット、IC類がかなーり密集した設計なのが一目見て分かるThinkPad 8のボード

最適なディスプレーサイズは8.0型でも8.9型でもない

—— そもそも、このタイミングで改めて8型のWindowsタブを作ろうと思ったのはなぜでしょう? レノボの8型Windowsタブレットには「Miix 2 8」もありますよね。

加藤氏「Miix 2 8はコンシューマー向けに位置づけていますが、それに対しThinkPad 8は『ThinkPadブランドの8型Windowsタブレット』、つまり基本的にはビジネスパーソン向けのガジェットです」

鄭氏「8型にした理由の一つには、ThinkPad Tablet 2のこともありますね。「ThinkPadブランドで、10型より小さいWindowsタブレットを作ろう!」というのが出発点です。

特別に中を開けて見せてもらった。バッテリーの占める割合がかなり大きい!

—— ということは、8型以外の候補もあったのでしょうか。

鄭氏「8型は8型なんですが、8.0型ですとか……8.9型あたりを検討していましたね」

加藤氏「色々検討した結果、8.3型に決まりました」

—— 最終的に8.3型というサイズに落ち着いたのはなぜでしょう?

加藤氏「一つには、持ちやすさを考慮したことがありますね。8.3型より大きくすると、片手で掴むには大きくなり過ぎます。欧米の方ですと9型くらいでもホールドできるのですが、アジア人の平均も考えると、8.3型がちょうどいいサイズなんです」

鄭氏「8.3型というサイズに決まるとほぼ同時に、WUXGA(1920×1200ドット)という解像度も決まりました。やはりThinkPadシリーズは『ビジネスパーソンのためのプレミアムなブランド』ですから、情報量はなるべく多い方がいいだろうとの判断からです。8.3型は、WUXGA解像度を活かせる大きさでもあります」

ThinkPad 8のプロセッサーはBay Trail-T世代Atomの最上位「Z3770」だ

—— 確かに、WXGA(1280×800ドット)と比べると情報量の差はかなり大きいですよね。

鄭氏「Excelなどを頻繁に利用することを考えると、解像度は譲れない部分でしたね。また、解像度とディスプレーサイズ、それからプロセッサーは、Miix 2 8との差別化の意味もあります」

—— でも持った感じ、厚みや大きさなどMiix 2 8とそんなに違わないですよね。

加藤氏「そうなんですよ。Miix 2 8が約幅131.6×奥行き215.6×高さ8.35mm、ThinkPad 8が約幅132×奥行き224.3×高さ8.8mmなので、『手への収まり感』は、ほぼ同じです」

Miix 2 8との比較。左がMiix 2 8、右がThinkPad 8

最も寸法の違う奥行き(縦)もそれほど大きな差はない

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