最新端末を丸裸！　スマートフォン定点観測 第67回

「isai」「DIGNO M」「Nexus 5」5型冬スマホのカメラ対決

　isai、DIGNO M、Nexus 5の3機種を比較しているスマホ定点観測。カメラ機能があまりアピールされていない3機種だが、スペックを見てもカメラの性能が劣るわけではないようだ。そこで3機種を使ってカメラの起動速度、撮影間隔、実写チェックを行なった。果たしてその実力とは？

isai

DIGNO M

Nexus 5

主なカメラ関連のスペックをチェック

　比較している機種は今回も、auから2機種「isai LGL22」「DIGNO M KYL22」、そしてイー・モバイルの「Nexus 5 EM01L」。前々回（関連記事）は料金でNexus 5が圧倒的な差をつけ、前回（関連記事）のスピードチェックではisaiがほとんどの比較でトップだった。

　今回はまずカメラの主なスペックを比較する。

	isai	DIGNO M	Nexus 5
カメラ画素数	1320万画素CMOS （裏面照射型）	1300万画素CMOS （裏面照射型）	800万画素CMOS （裏面照射型）
F値	2.4	非公開	2.4
インカメラ	240万画素CMOS （裏面照射型）	120万画素CMOS （裏面照射型）	130万画素CMOS
動画と静止画の同時撮影	○	○	○
シーン設定の有無	○	○	○
露出補正	○	○	○
ホワイトバランス調整	○	○	○

　3機種とも最近のスマホとしては十分という印象。Nexus 5のみ800万画素のセンサーで数字だけでは小さく感じるが、特に不満というほどでもないはず。

　ただこの表では各機種の違いや特長が分からない。それぞれ実際に使って比較してみよう。

カメラの起動時間では
Nexus 5がリード？

　まずはカメラの起動時間をチェック。撮影がどれだけ速く可能なのか、を比べる。各機種ロック画面とホーム画面から起動し、計測方法はストップウォッチを使う。各3回ずつタイムを計測している。

	isai	DIGNO M	Nexus 5
カメラ起動速度	1秒94～2秒12 （ロック画面）	1秒36～1秒44 （ロック画面）	2秒68～3秒31 （ロック画面）
	1秒57～1秒8 （ホーム画面）	1秒5～1秒6 （ホーム画面）	1秒19～1秒41 （ホーム画面）

　これはNexus 5のホーム画面からの起動が最速。カメラのアイコンをタップすると、撮影ボタンやファインダーの画面がすぐに表示される。一方でロック画面からの起動は一番遅い。ロックを解除する際に、カメラの画面が完全に開くまでに時間がかかり、さらに撮影ボタンはすぐに表示されるのだが、ファインダーが開くまでに間がある。

　続くのはDIGNO M。ロック、ホーム画面どちらからの起動でもそこそこ速い。ただしロック画面からの起動では、右にスライドする必要があり、これがスムーズにいかないと2度3度と画面をスライドしなければならない。テスト中はちょっと失敗することが多かったので気になる。

　最後はisai。カメラの起動後、撮影ボタンが押せるようになるまで、若干間がある印象だ。ちなみに3機種とも歴代機種と比べると、並～やや遅いといった結果だ。

撮影間隔では3機種とも
反射神経次第に……

　撮影間隔のチェックでは、撮影ボタンを押してから次の撮影ボタンを押すまでのタイムを比較する。最近の機種では0秒台が当たり前になっており、ほとんど筆者の反射神経次第となっている。稀に初期設定のままでは遅い場合もあるが、今回の3機種は問題なかった。

　以下がその結果。

	isai	DIGNO M	Nexus 5
カメラ起動速度	0秒53～1秒01	0秒31～1秒24	0秒44～1秒34

　DIGNO Mが最速で0秒31。一応歴代3位の結果だが、運と反射神経の勝利でもある。だが3機種ではとくに撮影ボタンを「連打」してもまったく問題無い機種だ。ただし他の2機種もそうだが、最初の1枚目、あるいは被写体によっては1秒台になる。

　続くのはNexus 5。こちらもタイムラグなしで撮れるのだが、3枚ほど連続で撮影すると、間が生じる。ピントを合わせ直しているのか、他の2機種よりその頻度が多いように感じた。最後はisai。撮影モードはノーマルだ。0秒53とはいえ、他の2機種と同じようにかなり速く撮影ができる。体感的な撮影間隔に違いは感じない。DIGNO Mと同じく連打が可能だ。

　次ページでは実際の撮影結果を見ていこう。