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T教授の「戦略的衝動買い」 第268回

カッターの刃を折りたくなる!? 「ポキステーション」を衝動買い

2013年11月06日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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「ポキステーション」はオルファカッター専用“刃折機”だ

「ポキステーション」はオルファカッター専用“刃折機”だ

 家庭や職場で紙などを切るときに使う道具はさまざまだろう。大昔はハサミとナイフ、時には剃刀の刃などを使うのが普通だったと思うが、今から50年以上昔に“折る刃”式カッターナイフ(以降:単にカッターナイフと記述)という便利なモノが登場した。

 登場の背景は、すぐに切れ味が悪くなるナイフの刃を簡単に新しい切れ味のいい刃と交換する手段として、最も単純な古い刃を“折る”という仕組みを取り込んだ発明だった。

 我が家に、俗にいうカッターがどのくらいあるかと思って、家族に聞いたり、家中の引き出しをくまなく探してみたところ、すぐに見つかっただけで14本あった。

 ちなみに、折る刃方式を発明したオルファ株式会社(ブランドはOLFA)の市場占有率は50%を超えるらしい。しかし、あいにく我が家にはOLFA製品は2本だけ。家庭内のOLFAのシェアは15%止まりだった。

 そして我が家では、カッターを用いて複雑な作業を行なうこともなく、カッターの一番の出番は、さまざまなネット通販で配達されてくるダンボールの開梱や、解体作業でビニールテープ部分を切り開くことだった。その次はダイレクトメールなどの開封作業だ。

 カッターの使用率にもよるが、自宅やオフィスに何本もカッターが存在すれば、その刃を折る回数も相当なものだろう。今の日本にカッターの“刃を折るのが怖い”というお嬢様がどのくらいいるかは筆者は知らないが、豪快に机の上に押し付けてベキッと折るのも危険で、折った刃がどこかに飛散するのもよくないだろう。

時々、カッターにオマケで付いてくる刃折器も原理は同じ。狭い隙間にカッターの刃の先1ピッチを押し込んで刃先を折り、折れた刃は容器の中に溜まってゆく

時々、カッターにオマケで付いてくる刃折器も原理は同じ。狭い隙間にカッターの刃の先1ピッチを押し込んで刃先を折り、折れた刃は容器の中に溜まってゆく

 カッターの製造メーカーによっては、簡単な刃折器をオマケで付けているメーカーもある。しかし、カッターは切る対象によって刃のサイズ(刃幅)は異なり、9mm、12.5mm、18mmとさまざまなタイプがあり、サイズによっては専用サイズの刃折器が不適合な場合もある。

 そんなすべての刃幅サイズに対応して、ペキッと刃を折ることが怖いユーザーにも安心して使える道具がオルファの発売している「ポキステーション」だ。

卓上フォルダーとしても使える「ポキステーション」

ポキステーションは本体と卓上ホルダーの2つからなる

ポキステーションは本体と卓上ホルダーの2つからなる

卓上ホルダーの前面半分がポキステーションの設置場所

卓上ホルダーの前面半分がポキステーションの設置場所

卓上ホルダーはペンスタンドにも予備カッター刃の収納スタンドにも使える

卓上ホルダーはペンスタンドにも予備カッター刃の収納スタンドにも使える

 この製品は普段、机の上では付属する専用“卓上ホルダー”に立てかけておき、必要な時に取り出して使う。

 卓上ホルダーは、普段使いのペン立てになり、ペンや鉛筆、カッターなどをホールドしてくれる。ポキステーションは、カッターのオマケで付いてくることもある刃折器の構造をよりシステムとして補完して、いつでも誰でも同じように安心して折れるようにした商品だ。

 オマケの刃折器を使う時は、利き手に持ったカッターの先の1ピッチの刃を、もう一方の手に持った刃折器の薄い隙間に差し込んで、使用済みの割り箸を2本まとめて折る要領でパチンと折る。机の表面に押し付けて無理やり折るより安全で、ペンチで刃をつまんで折るよりプロセスは簡単だ。

 ポキステーションは、それらの刃を折るプロセスをただレバーを押し下げるだけで簡単にポキっと折ってしまう仕組みに変更したモノだ。

 カッターの刃を折る仕組みはシンプルだが、3つの刃幅に対応することでオマケのモノより構造が複雑になり、それが本来のシンプルな操作を多少損なっているようにも思える。


「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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