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最新パーツ性能チェック 第148回

Ivy Bridge-E最上位の「Core i7-4960X」はどれだけExtremeか?

2013年09月05日 17時30分更新

文● 藤田 忠

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システム全体の消費電力を比較
高負荷時の消費電力が劇的に改善!

 テストの締めくくりは、「CINEBENCH R11.5」(マルチスレッド)実行時のシステム全体の消費電力をみていこう。あまりパッとしなかった「Core i7-4960X」だが、製造プロセス22nmの恩恵でシステム全体の消費電力は、「Core i7-3960X」から54Wもダウン。CPUの性能差はわずかだが、やっと「Ivy Bridge-E」の真価がみえた感じだ。

消費電力(単位:W) ←better

マシンのアップグレードとしては
微妙な位置づけの「Ivy Bridge-E」

 「Ivy Bridge-E」最上位となる「Core i7-4960X」の性能をチェックしてきたが、「Sandy Bridge-E」からの劇的な性能向上はみられない残念な結果になった。

消費電力がSandy Bridge-Eから劇的にダウンしたIve Bridge-E。Sandy Bridge-Eからの載せ替えだと劇的な性能向上は見込めないが、新規でマシンを組むなら魅力的なCPUだ

 すでにLGA 2011環境を使用しているユーザーなら、CPUのみの交換でアップグレードできるのはうれしいが、わずかな性能アップと消費電力の低下のために、新たに4万円から12万円前後を出費するかは、なかなか判断が難しいところだろう。

 もちろん、新規で組むなら6コア/12スレッドによる高いマルチスレッド性能と豊富なPCI Expressレーンを備える「Ivy Bridge-E」は、用途によっては十分魅力的といえる。

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