簡単操作で電話帳データベースなら、初心者でも1分で完成
一番The CARDを思わせたのは、新規にデータベースを作成するときだ。画面にはデータを表示する白紙のカード(ウィンドウ)と、データベースに記録する項目とその値がどんなものかを指定する項目設定のウィンドウが表示されている。
たとえば電話帳を作るなら、まず設定ウィンドウの「追加」ボタンを押し、一覧に追加された項目を選んで、その下にある項目名に「氏名」と入力する。さらに追加ボタンを押して、電話番号の項目を追加してデータベースの設計は終了。最後にOKボタンを押すと、カードウィンドウに入力した項目が並び、データベースの完成。
カード型データベースは、とにかく思いつく項目を入力していけば、簡単にデータベースが作れるのが魅力だ。カードウィンドウに項目が表示されている状態になれば、あとはデータの入力もできるし、検索もできる。
作りこむと便利になるのがThe CARDにそっくり
使い方を詳細にレポートすると、数回の連載になってしまうので、ここでは簡単に項目設定ウィンドウ設定について説明しよう。いわばデータベース設計の肝になる設定だ。
データーベース設計の設定 | |
---|---|
「追加」ボタン | データベースに項目を追加する |
「削除」ボタン | データベースから項目を削除する |
「↑上へ」ボタン | 項目をカードの上に移動 |
「↓下へ」ボタン | 項目をカードの下に移動 |
項目名 | データベースの項目名、つまり顧客管理なら氏名や住所、会社名といった名前をつける |
データ型 | 通常は文字でOKだが、数値にすると計算できるようになる。日付と時刻を指定すると、専用のテキストボックスで簡単に入力できる |
初期値 | あらかじめ入力されている文字や数値などを指定する |
空値禁止 | チェックすると氏名などを空欄にした状態でデータベースに登録できなくなる |
複数行 | チェックすると改行を含んだ長い文章を入力できる |
説明 | 入力用の空欄に薄いグレーで表示する説明文を入力する |
セレクト | データ型が文字のときだけ有効で、男性と女性、SMLなどのサイズなど、入力する値が絞られる場合は、選択肢を指定する |
顧客管理としているが使い方は無限大のデータベース
サービスとしては企業向けに顧客管理と名乗っているが、実態はクラウドベースのカード型データベースなので、使い方は無限大だ。もちろん仕事ではなく、個人の蔵書や所有DVDデータベースを作っても、とがめられることはないし、100MBまでならいくつもデータベースを作れる。ショップリストや買い物リストなどの細かいデータベースを作って、出先から活用してもいいだろう。
これまでデータベースといえばちょっと無理してExcelで済ませていた人、多少大げさでもAccessを使ったという人は、ぜひカード型データベースの簡単さと便利さをこのサービスで確かめてみてほしい。