個性的な機構をより活かしやすく。エビぞるUltrabook極まる!
「IdeaPad Yoga 11S」は俺的に変形Ultrabook最高峰!
2013年06月29日 12時00分更新
ディスプレーには1366x768ドットのIPS液晶パネルを採用。IPSの視野角の広さに加え、パネルとガラスの隙間に空気の層がない「ダイレクトボンディング構造」により、視認性は抜群だ。
ヒンジ部の剛性は13型と比べて、より高まったように思えた。ディスプレーが小さくなった分、ヒンジにかかる負担が減ったことが主な理由かもしれないが、この「しっかり感」はクセになる。用もないのに、何度もひっくり返したり戻したりしたくなる。
脱着式タイプやコンバーチブルタイプなど、クラムシェルタイプとは異なった機構のノートPCも見慣れてきた感があるが、Yoga 11Sには変わった形状の製品にありがちな「作り込みの甘さ」が全く見受けられない。個人的には、ディスプレーサイズが13型から11型になったことで、タブレットとしての使い勝手が向上し、さらに完成度が高まった印象だ。
13型というのはノートPCの中でもかなり多く見られるディスプレーサイズだが、タブレットとして考えるとかなり大きい部類に入る。ただでさえ7インチタブレットがトレンドの昨今、電車の中で13型のタブレットを使っていれば、善し悪しは抜きにしても目立つのは間違いない。
そういった意味で、11型というのは非常に良いサイズ感だ。人がノートPCに求める「ノートPCとしての使い勝手」を維持しつつ、屋外で使っていても、ぎょっとされるほど大きいわけではない。時々タブレットとして使うのに最適な大きさなのだ。「色々流行りはあるみたいだけど、やっぱりクラムシェル型のノートPCかな。でもタブレットとして使えるのも良いなあ」という人にうってつけの製品と言えるだろう。
何より、一見すると非常にすっきりしたデザインのUltrabookに見えるところがいい。知人が使っていれば「そのノート格好良いね」と言いたくなるような、洗練されたミニマルさがある。Yogaを知らない人の前でおもむろに変形させれば、「え!? これがこんな風に!?」という反応が得られること間違いなし。
13型と比べて厚みは2mm増、重量は150g減となった。フットプリントは約81%になっているという。見たところコンパクトな印象だが、持ってみるとずっしりと重い。この「部品が詰まっている感」は、個人的にはとても好みだ。
直販価格はCore i5-3339Y、8GB メモリー、128GB SSDという構成で16万650円、CPUをCore i7-3689Yにしたモデルが18万600円と、Office 2013 Home and Businessがつくとはいえ少々高め。しかし、価格分の価値は充分にある、価格以上の価値があると思える逸品だ。数ある変形Ultrabookの中でも、Yoga 11Sは際立って完成度が高い。
主なスペック | ||
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CPU | Core i7-3689Y(1.50GHz) | Core i5-3339Y(1.50GHz) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 4000 | |
メモリー | 8GB(DDR3L PC3-12800) | |
ストレージ | 128GB SSD | |
ディスプレー | 11.6型(1366×768ドット) | |
インターフェース | USB 3.0端子×1、USB 2.0端子×1、 HDMI端子×1、マイク/ヘッドフォン端子×1 |
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通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 4.0 | |
光学式ドライブ | — | |
バッテリー 駆動時間 |
約7時間 | |
寸法/重量 | 約幅298×奥行204×高さ31.4mm/約1.35kg | |
直販価格 | 18万600円 | 16万650円 |
OS | Windows 8 64bit |