東芝のUltrabook「dynabook R632」の夏モデルが、Web直販サイト「東芝ダイレクト」に登場した。スリムで美しいボディデザインと、あえてタッチ対応ディスプレイを搭載せずスタンダードなキーボード+タッチパッドでの操作にこだわったシンプルなマシンは、春モデルの外観や構成の多くを踏襲しながらブラッシュアップしたモデルとなっている。
なお東芝ダイレクトでは基本構成が複数用意されており、ボディカラーもアルティメットシルバーとスパークゴールドの2種が存在する。今回試用するのは、スパークゴールドで「Microsoft Office Home and Business 2013」を搭載しない「dynabook R632/W3JK」だ。
モバイル向きのスマートで丈夫なボディ
dynabook R632の本体サイズは約幅316.0×奥行き227.0×高さ8.3-15.9mmで、重さが約1.12kgだ。薄型だが手に持った感触では華奢すぎることはなく、しっかりとしているように感じられた。ボディ素材はマグネシウム合金を採用し、内部はねじれやひねりに強いハニカムリブ構造だそうで、安心してモバイルできる強度を持っていると考えてよいだろう。
トップカバーは鏡面加工されたロゴが入っただけのシンプルなデザインで、底面側も凹凸が少なくスマートな作りだ。さらさらした手触りで、指紋などの汚れがつきづらい。また、ゴールドといってもギラギラした色ではなく、落ち着いた雰囲気だ。ヒンジ部にのみ光沢のある素材が使われ、よいアクセントになっている。
このさらさらした素材に一部だけ光沢パーツを組み合わせる方法は内側でも使われており、パームレストはさらさらなのにタッチパッドのボタンだけに光沢がある。
13.3型のディスプレーはノングレアで、解像度は1366×768ドット。反射がなく、屋外やカフェでも映り込みなどを気にせず利用できるだろう。タッチ対応ディスプレイは搭載しないが、Windows 8の利用に不自由はない。Windows 7までのスタートメニューと同等の内容を表示するユーティリティなども用意され、十分に使いやすいという印象だ。
据え置きでも使いやすいインターフェイス配置
dynabook R632キーボードは、アイソレーションタイプを採用している。キー部分のみ黒く、キーピッチは19mmでキーストロークは1.2mmだ。配列に変形はなく、タッチも軽い。タッチパッドはボタン分離型で、クリックボタンの間に指紋センサーを搭載。キーボード近くにはタッチパッド機能をオフにできるボタンもある。
インターフェイスはおもに背面側に配置されている。薄型モデルだけに十分な厚さが確保できるヒンジ近くをうまく活用したという感じだ。有線LAN端子、USB2.0端子×2、HDMI端子、電源コネクタ、VGA端子が背面側に並ぶ。このほかに、本体左側にはマイク入力端子、ヘッドフォン出力端子、SDカードリーダー、右側にUSB3.0端子×1が配置されている。
有線LAN端子や映像出力端子といった、デスクでの利用時につなぎっぱなしになるものが背面にあるため、据え置き利用時には手の周りにケーブルがない状態になるから快適に利用できそうだ。
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