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出張のホテルからも録画番組やライブ放送が楽しめる

どこでもTV番組が観られる「ネットワーク視聴」機器を比較!

2013年06月10日 14時00分更新

文● コヤマタカヒロ

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iPhone、iPad視聴限定で専用の録画環境を用意する「エリアフリー」

 今回紹介する3製品のなかで唯一、チューナーを内蔵しているのが、ソフトバンクセレクションのエリアフリーTVだ。前の2製品とは異なり、他の機器と接続するのではなく、内蔵チューナーの映像を出力できる仕組み。USB HDDを接続することで、番組録画もでき、録画番組の視聴も対応可能だ。

3波チューナーを内蔵したエリアフリーTV。無線LAN機能なども搭載する。

 まずは接続。デジタル3波チューナーを内蔵しているため、地上デジタル、BS/CSデジタルのアンテナを接続する。その他、電源、LANケーブル、録画用のUSB HDDなども接続しておく。

 接続設定はiOS用の専用アプリ「Station TV i」(無料)から行う仕組み。iPhoneやiPadをエリアフリーTVのSSIDに接続することで、製品のアクティベーションやチューナーの設定などができる。ローカル接続でのテレビ視聴、設定はスムーズにできたが、インターネット接続での設定には若干手間取った。

Wi-Fiの接続先をエリアフリーTVに設定した上で、アプリを起動して接続。初期設定を行う。

 インターネット経由での視聴機能を有効にするため、設定画面の宅外設定で「外出先で使用する」をオンにする必要があるのだが、これを何回設定しても失敗してしまったのだ。その原因はエリアフリーTVがルーターから正しくIPアドレスを受け取れていなかったことだった。LANケーブルの抜き差しや本体の再起動などを繰り返すことで、IPアドレスも無事受け取ることができ、宅外設定もおこなえた。

屋外からの接続に必須の宅外設定画面。ここで何度もエラーが起きた。

ルーターからエリアフリーTVが正しく繋がっていないのがエラーの原因だった。DNS情報などが表示されれば問題なしだ。

 屋外からエリアフリーTVにアクセスするには、無線LAN環境でアプリを起動。設定画面の「接続設定」から「リモート接続」を選択するだけだ。ただし、注意したいのは、「無線LAN環境」が求められるということだ。3G/LTE回線では接続できないようになっている。このため、iPhoneとiPadをBluetooth接続のテザリングした場合でも視聴はできなかった。

屋外の無線LAN環境でアプリを起動。リモート接続を選ぶことでインターネット経由で接続できる。

 エリアフリーTVは内蔵チューナーを利用する仕組みのため、リビングに設置したレコーダーの録画番組を視聴するといった使い方はできない。番組の録画などもiPad/iPhone上で設定しておく必要がある。このため、他の製品と比べると、事前に屋外で見たい番組を予約しておくという手間が発生する。自動録画機能などは搭載しないが、繰り返し録画には対応しているため、ドラマや経済ニュースなどのきまった番組を録画しておくといった使い方はできそうだ。また、Webサイト「Gガイド.テレビ王国」からのリモート予約に対応しているため、予約録画のためだけにアプリを起動する必要はなさそうだ。

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