デイ2後半戦はまったく気が抜けない争いに!
一方でトップ追撃を開始したADVANランサーのスピードには、さすがの桑田選手も追いつくことができない。SS12が終わった時点で、諏訪姫ランサーとのタイム差は17.7秒に開いていた。ここにきては無理に上位進出を狙うことなく、5位入賞を着実なものとするのが賢明だろう。
SS(距離) | ステージタイム(トップ差) | クラス総合タイム(トップ差) |
---|---|---|
SS13/イワタケII (3.22km) | 3:23.1(+1.5) | 1:03:47.2(+1:17.7) |
SS14/大野ヶ原線II (9.03km) | 9:43.1(+11.2) | 1:13:30.3(+1:26.3) |
SS15/スキー場V (1.12km) | 1:10.9(+2.3) | 1:14:41.2(+1:26.8) |
SS13、諏訪姫ランサーは3番時計を獲得して、6位以下のマシンの追撃を寄せ付けない。SS14、15と順位キープの走りに徹したが、一方で6位争いがここに来てさらに過熱していた。SS14、何かミスをしたのか加勢eレーシングランサーが遅れ、5番時計を確保したNENCインプレッサが6位に浮上する。最終SS15が終了した時点で、5位の諏訪姫ランサーと6位のNENCインプレッサーの差は37.1秒。NENCインプレッサの追撃がもう少し早いタイミングで始まっていたら、諏訪姫ランサーとNENCインプレッサの5位争いは最後まで気を抜けない戦いになっていたはずだ。
一方、後半に入ってトップ追撃を開始した4番手ADVANランサーと、3番手のマルシェランサーの戦いではドラマが起こった。SS14を終えた段階で、両者の差は6.1秒。残る1.12kmのSS15だけでは逆転するのが難しいタイム差だ。それでも諦めずに全開アタックを敢行したADVANランサーに対して、一方のマルシェランサーはなんと最後の最後にタイヤバースト! わずか0.4秒という僅差で、ADVANランサーは3位表彰台を獲得したのだった。
PLUM・DUNLOP・SRSランサー、PLUMレーシングの初戦となった「久万高原ラリー2013」においてJN-4クラス5位をゲット! PLUMレーシング最初のイベントでデータも少ない中、最高峰クラスで5位に入賞できたのはまずまずの結果といっていいだろう。これで次のイベントでは、より積極的な作戦を立てることができるはずだ。
PLUMレーシングの次の参戦イベントは、6月8~9日に福島県棚倉町で開催されるRd.3「がんばろう福島!MSCCラリー2013」。今回と同じく中低速ステージが主体ながら、1本あたりの距離が短いスプリントイベントになる。JRCでも随一のラフロードを舞台とする福島戦では、いかにマシンを壊すことなくコンバットスピードを保つことができるか、という難しい舵取りが要求されることになる。
PLUMレーシング2013、今年前半戦の目標は「3位表彰台以上」。最高峰JN-4クラスでその順位を確保するには、並み居るセミワークス勢と対等の勝負を演じるしかない。今回のイベントで、それを実現するだけのスピードがあることは確認できた。あとは次戦以降の戦いで結果を残すのみだ!
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