諏訪姫ランサー、福島ではいきなりのハプニング!
5月頭に行なわれた全日本ラリー選手権(JRC)Rd.2「久万高原ラリー」にて、JN-4クラス5位となった諏訪姫ランサーこと「PLUM・DUNLOP・SRSランサー」。わがPLUM RACINGとしても、4年ぶりとなるJRC最高峰クラスへの挑戦としては、上々な滑り出しだ。このままシーズン前半の残る2つのイベントについても、アジア最強のラリードライバー達を脅かすような活躍ができたら最高だ!
今回は、第3戦・福島と第4戦・洞爺の2本立て。それぞれのイベントの模様をダイジェストっぽくお届けしよう。
第2戦・愛媛から3週間後の6月8~9日。福島県棚倉町を舞台に、全日本ラリー選手権第3戦「がんばろう福島! MSCCラリー」が開催された。今年度の前半、グラベルイベント3戦への出場を予定しているPLUM RACING TEAMにとって、これが数えて2戦目の挑戦。前戦5位に入賞した「PLUM・DUNLOP・SRSランサー」(諏訪姫ランサー)の調子は上々で、表彰台を狙う準備は万端だ。
福島戦のステージ構成は、大きく2つのエリアに分かれている。まず1日目は、サービスパークが置かれた棚倉町から東へと針路をとり、いわき市周辺の9本のSSをアタック。そして2日目は、棚倉町周辺を巡る7本のSSに挑戦する。総走行距離は581.77km、そのうちアタック区間は68.68kmで、アタック区間の短さのわりにリエゾン(一般走行区間)が長い構成だ。
まずはオープニングSS「Nagakusakayayama」、諏訪姫ランサーはトップのADVANランサー(奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組)に遅れること15秒の6番時計。ひとまず順調にスタートを切った諏訪姫ランサーだったが、続くSS2「Tsurushiyama」、スタートして約1kmで左リアタイヤをバースト! SS2はこの日一番のロングステージだっただけに、フィニッシュまでの7kmをバーストタイヤのまま走行することを余儀なくされる。
SS2 オンボード映像
これでJN-4クラス11位にまで後退した諏訪姫ランサーだったが、ここから怒涛の反撃が始まった。続くSS3で5番時計、さらにSS4ではクラス4番時計を叩き出し、順位を1つ上げてデイ1の前半セクションを折り返す。
SS4 オンボード映像
デイ1後半セクション、諏訪姫ランサーのアタックは止まらない。SS6「Mikabubokuya」では、昨年度チャンピオンマシンであるLUCKインプレッサ(勝田範彦選手/足立さやか選手組)と同秒となる、JN-4クラス3番時計をゲット! その後も好タイムを叩き出し続けて、1日目をクラス9位で折り返すことが出来たのだった。
SS6 オンボード映像
SS9 オンボード映像
この時点での諏訪姫ランサーのタイムは、42分19秒4。JN-4クラスの7、8、9位が9秒以内にひしめく接戦で、このまま順調に好タイムを刻んでいけば、明日の中盤ごろには7位浮上を狙うことが出来るだろう。その上の6位表彰圏に入るには、上位陣が崩れる一瞬を逃さずにアタックをかけることが必要だ。
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