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次世代SSDはSATA Expressを採用、Plextorが語る事業戦略

2013年05月22日 20時00分更新

文● 石井 英男

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 ここ数年、急速な価格下落と性能向上によって、人気を集めているパーツがSSDである。Ultrabookの大半がSSDを搭載しているほか、PC自作派にとってもSSDは魅力的な製品だ。SSDは各社から発売されているが、その中でも性能と信頼性の高さで人気を集めているのが、Plextorブランドの製品だ。

 今回、PlextorブランドのSSDを製造しているPLDS(Philips & Lite-On Digital Solutions Corporation) 光学ドライブ/SSD部門の総責任者であるCharlie Tseng氏にインタビューする機会を得たので、Plextor SSDの特徴や今後の展開についてお訊きしてみた。

独自のファームウェア技術が
Plextorの強み

PLDS General Manager of Optical Disc Drive B.U.のCharlie Tseng氏

―――ここ数年、SSD市場は急成長しており、多くのメーカーが日本市場にも参入していますが、PlextorブランドのSSDが競合他社の製品に比べて優れている点は何でしょうか?

【Charlie Tseng氏(以下、Charlie)】 弊社の優位点は、独自のファームウェア技術を持っていることです。この独自開発のファームウェアによる製品の品質と信頼性が、他社よりも優れていると思います。

―――Plextorといえば、以前は光学ドライブのメーカーとして有名でした。分野の違うSSDに参入した理由を教えてください。

【Charlie】 弊社は1995年から光学ドライブ分野で事業を行なってきましたが、光学ドライブに続く、第2のストレージを探しておりました。SSDと光学ドライブでは、技術的には異なる部分が多いですが、若干の共通点もあります。そこで、光学ドライブの経験を活かして、SSDの生産に携わるようになりました。

一世を風靡したPlextorの光学ドライブ

【Charlie】 また、SSDを求めるお客様が増えてきたので、その需要変化の流れに応じてSSD市場に参入したというのもあります。現在、Plextorブランドの主力製品はSSDですが、光学ドライブ市場から撤退するつもりはありません。求められるお客様がいらっしゃる限り、継続的に提供いたします。

世界中の自作PC市場が
変わりつつある

―――秋葉原に行かれたことはありますか?

【Charlie】 もちろんあります。つい、昨日も行きました。

―――秋葉原もだいぶ変わりました。昔はPCパーツショップが多かったのですが、最近は、PCパーツショップの閉店が相次ぎ、かなり減ってしまいました。台湾にも秋葉原のような電脳街があると思いますが、秋葉原と比べていかがでしょうか。

【Charlie】 世界中の自作PC市場が本当に変わりつつあります。成長ではなく、縮小しています。これは台湾も同じですし、他の国でも同じです。秋葉原も少しずつ形が変わっていく、そういうプレッシャーの中で、PCパーツショップが生き残ろうとしています。

秋葉原にある通称「自作街」

【Charlie】 昔、自作PC市場で、お客様が一番気にしていたのは価格でした。当時は、メーカー製PCを買うよりも、PCを自作する方がはるかに安かったのですが、それは昔の話です。今は安くて高機能な市販PCがたくさん出回っています。自作PC市場に残されているのは、やはり性能を追求し続けるお客様だと思います。


―――まさにその通りだと思います。そうした中で、日本は外国と少し違って、価格が少しくらい高くても、それに見合った性能であれば製品が売れる市場になっています。この日本でのPlextorブランドの販売戦略をお聞かせください。

【Charlie】 今後は、現在の一般ユーザー向けのSSDに加えて、法人向けSSDや工業用PC向けSSDといった、新しい製品を出していく予定です。さらに、それぞれの市場にふさわしい製品を出す際には、やはり販売代理店の力が必要になりますので、SIer※1や法人に強い代理店と契約して、販路を広げていくつもりです。
※1:システムインテグレーターの略。顧客企業の問題を探り、情報システムの企画、構築、維持までを請け負う業者のこと。

―――確かに最近は、クラウドサービスなどでも、ストレージの性能が重要になり、サーバーでもHDDの代わりにSSDを導入するという例が出てきました。そういった分野にも力を入れていくということでしょうか。

【Charlie】 はい、そうです。

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