日本では2012年11月にオープンし、現在、アメリカやイギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインといった7か国に展開している「Amazon Android アプリストア」。米アマゾンは、同ストアを今後世界約200か国・地域に拡大していくことを発表した。
数か月でオープンを予定している国・地域として挙がったのは、オーストラリアやブラジル、カナダ、メキシコ、インド、南アフリカ、韓国、パプアニューギニア、バチカン市国。アプリ開発者はこれらの国・地域にアプリを配信したい場合、専用サイト「Amazon Mobile App Distribution Portal」から登録を行えばいつでもスタートできるとしている。
すでに配信されている7か国を除くと、アプリをグローバルに配信したい場合、アプリ開発・提供者は各国・地域にローカライズしていかなければならなかった。しかし、今回の米アマゾンの発表によって今後は、「Amazon Android アプリストア」の拡大とともにグローバル展開を図ることが可能となる。「1-Click購入」やアプリ内課金システム「In-App Purchasing (IAP) 」、A/Bテスト、Amazonのソーシャルゲームサービス「GameCircle」のAPI などを活用できる。
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『Amazon』翌日配達を発送する「利益無視」経営
「Amazonは今や単なる「便利なオンライン書店」ではない。1995年に創業したベンチャー企業は小売業の枠を超え、物流サービス、クラウドサービスも提供する売上高5兆円以上の巨大企業ら成長。「価格破壊」を武器にオンラインからオフラインまで業界を問わず成長しつつある。アマゾンはなぜ急成長できたのか? 迎え撃つ日本企業の動向にも迫った。