米アマゾンの2013年第1四半期の決算は、売上高が前年同期比で22%増加したが、純利益は37%減少した。北米市場を中心に家電や日用品部門の小売事業が好調だった一方で、物流拠点の整備や、商品配送優遇プログラム「Amazon Prime」の拡張などにより技術基盤やコンテンツにかかるコストが増加したことが影響し、最終利益は減益となった。
アマゾンが現地時間の25日に発表した2013年第1四半期(1~3月期)の決算は、売上高が前年同期比22%増の160億7000万ドル(約1兆6000億円)。純利益は前年同期比で37%減の8200万ドル(約81億円)だった。
なお、今後の見通しについては、第2四半期(4~6月期)の売上高は145億ドル~162億ドルの間で、営業損益は3億4000万ドルの損失から1000万ドルの利益になるとしている。
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『Amazon』翌日配達を発想する「利益無視」経営
「Amazonは今や単なる「便利なオンライン書店」ではない。1995年に創業したベンチャー企業は小売業の枠を超え、物流サービス、クラウドサービスも提供する売上高5兆円以上の巨大企業ら成長。「価格破壊」を武器にオンラインからオフラインまで業界を問わず成長しつつある。アマゾンはなぜ急成長できたのか? 迎え撃つ日本企業の動向にも迫った。