インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネスグループ(IEB)
問題は、次期Xboxが果たしてどんな製品になるのか、という点だ。
PS4の進化のように、次期Xboxは単なるゲーム専用機に留まらないのは明らかだといえよう。
これは、マイクロソフトの現在の組織構造をみても、明確に感じとれる。
現在Xboxを担当しているのは、インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネスグループ(IEB)と呼ばれる組織だ。
だが、このビジネスグループが担当しているのは、実はXbox事業だけでない。Windows 8向けのアプリケーション開発のほか、PC、スマートフォン、ゲーム専用機を連動させたコンテンツの提供を推進している組織でもある。
Xbox 360においては、HuluやYouTubeなどのほか、映画などを視聴できる「Xbox Video」の提供、家にあるXboxで見ていた映画の続きを外出先においてタブレット端末で視聴できる「Xbox SmartGlass」といったサービスの提供が行なわれているが、こうしたゲーム以外の利用提案も、IEBによるものだ。
また、Xbox向けに開発されたカジュアルゲームが「Xbox Games」としてWindows 8向けに提供されているが、これも、IEBによる成果のひとつである。ここではMicrosoft Studiosを始め、多くのゲーム スタジオがゲームタイトルを用意している。
こうした動きは、次期Xboxの方向性を予測するには重要な要素だといえる。
これまでのようにゲーム専用機としての進化だけでなく、PCやタブレット、スマートフォンとの連動や、ホームエンターテイメントマシンとしての進化も期待されるところだ。
つまり、次期Xboxの進化は、ゲームユーザーだけでなく、多くのコンシューマユーザーを巻き込んだものになりそうだ。
Xbox 360は2005年に発売され、すでに7年間が経過ししている。次期Xboxの進化は、はたしてどのような形になるのだろうか。日本の場合はPS4の進化に注目が集まりがちだが、世界のゲーム市場では、次期Xboxの進化にも大きな注目が集まっているのは確かである。
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