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マイクロソフト・トゥディ 第15回

日本マイクロソフト「Kinect」が裏書きする未来

2012年10月04日 15時30分更新

文● 大河原克行

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 日本マイクロソフトの「Kinect」の応用分野が広がりをみせている。

 当初Kinectは、家庭用ゲーム機「Xbox 360」向けに、身振りや音声認識によってゲームをプレイするためのツールとして利用されてきた。しかし昨年から、PC向けに「Kinect for Windows」が用意され、KinectとPCとの組み合わせによって、様々な分野での利用が始まろうとしている。

「Kinect for Windows センサー」

手術、車の試乗デモ、振り込め詐欺防止
—広がるKinect

 東京女子医大のインテリジェント手術室では、手術現場におけるデータの確認作業にKinectを利用(関連リンク)。トヨタでも、運転を疑似体験できるシミュレーターにKinect技術を採用している。

昨年の東京モーターショーでトヨタが展示したシミュレーター

フォードによるKinect利用デモ。海外では、このほか日産もKinectを利用したデモを公開している

 さらに金融機関では、ATMにKinectを配置しておけば、そこで携帯電話を使っていると、それを認識して、振り込め詐欺防止のメッセージを表示するなども可能になる。

Kinectを通して“家”が理解し、人間を快適にする

 こうした中で、注目される取り組みのひとつが、家庭内でのカーテンの開閉、家電の操作などにKinectを活用するといった取り組みだ。

 三井ホームは、千葉県・柏の葉キャンパスシティに建設した「柏の葉実験住宅 次世代スマート2×4 MIDEAS(ミディアス)」においてKinectを取り入れており、身振り手振りによって、カーテンの開閉を行なったり、テレビのチャンネルや音量の操作、さらには照明を操作することができる。

 三井ホームでは、他社との差別化提案のひとつとして、マイクロソフトのKinectに注目。「人がやっていることを家が理解して、快適な生活ができるという提案につなげたい」としている。

三井ホームの柏の葉実験住宅 次世代スマート2×4 MIDEAS(ミディアス)」でKinectを採用。「人がやっていることを家が理解して、快適な生活ができるという提案につなげたい」という

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