ホームネットワークアプリで録画番組を視聴!?
アプリを活用することで、PC的な使い方はなんとかできそうだが、やはり大画面Android端末に期待したいのは“なんちゃってスマートテレビ”を実現すること。
アプリの活用はもちろん、ネットと接続し、別の部屋に置いてあるBlu-ray Discレコーダーなどで録画した番組を自室のテレビで再生したり、テレビの表示や録画などができると最高である。
別部屋のBDレコの録画番組を見るというのはDLNA/DTCP-IPクライアントアプリがあれば実現できそう。DLNA/DTCP-IPクライアントアプリとは、家庭内LAN上にあるDLNAサーバーにあるコンテンツ(動画や音楽、静止画など)をLAN経由で再生、ムーブできるアプリだ。
たとえば筆者の場合、DLNAサーバーとして「nasne」を家庭内のネットワーク上に配置している。nasneで録画したテレビ番組や、nasne上に保存しておいた画像ファイルなんかは、DLNA/DTCP-IPクライアントで再生できる。
Android向けのDLNA/DTCP-IPクライアントアプリというと「Twonky Beam」が定番。まさに「スマートテレビ」的な使い方に最適ではないか、と思ったのだが……。
録画番組が見れない!? 思わぬ壁が立ちはだかる
筆者が個人使用しているAndroidスマホの「GALAXY S III」では、nasneで録画したTV番組を普通に再生できる。当然、今回試用したAndroidスティック 4 SmartTVでも再生が可能だと思ったのだが……。nasneに保存されている録画番組の一覧までは表示できるものの、実際に操作してみると動画再生、ダウンロードともに失敗。「対応していないファイル形式」というエラーが表示される。
さらに、定額制で複数のデバイスで動画を見放題な「hulu」も、アプリ自体はインストールできたものの、動画の再生はできなかった。
原因は確実にはわからない。だが、思い当たるのは著作権保護されているコンテンツはHDMIで出力できない、というAndroid端末の仕様だ。例えばhuluの場合、Androidスマホなどでは再生できるが、それをHDMI出力しようとすると著作権保護されているコンテンツは出力できない旨のエラーが出て表示はできない。
もちろん、録画番組の録画モードが問題なのかもしれないし、Androidスティック 4 SmartTVがTwonky Beamやhuluの動作対象機器ではないために再生不可なのかもしれないが、少なくとも今回試用したスティック型Android端末ではこのあたりの対応が今ひとつだった。
ただ、今後登場するauやNTTドコモの製品関しては、キャリアの動画配信サービスと連動したものとなるはず。このあたりの対応状況がよくなればよりスマートテレビとしての大いに活用ができると思う。
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