どこでも手軽に大画面視聴!! プロジェクター内蔵も見逃せない
最後に、スマホではちょっと真似のできない機能であるソニー PJ790Vのプロジェクター再生も試してみた。
これは液晶ディスプレーの裏側(本体としてはカバー側)にプロジェクターを備え、部屋の壁など白っぽいところに大画面で投影できるというもの。旅先で撮影した動画を見る場合、内蔵ディスプレーを使うことが多いだろうが、これでは数人しか楽しめない。だが、プロジェクターなら大人数で楽しめる。撮った映像をその場で大勢で見られるというだけでもなかなか便利な機能と言えるだろう。
プロジェクターのスペックは最大35ルーメンで、投射サイズは10~100型。ズームなどはないので、画面の大きさは投影距離(最短で0.5m)に比例して大きくなる。フォーカス調整は液晶ディスプレーの上部にあるが、台形歪み補正などのような調整機構はなく、HDビデオカメラを設置する高さや角度で調整するしかない。このあたりは簡易プロジェクターとしては仕方のないところ。
映像はさすがにやや暗めなので、視聴時は可能な限り暗室に近づけた方がいい。解像度は854×480ドットとハイビジョン解像度には届かないものの、さほどボケボケの映像になるわけでもなく、50インチくらいのほどほどの画面サイズで、暗室に近い部屋ならばなかなかの画質が楽しめる。
しかも、プロジェクター用のHDMI入力も備えているので、ポータブルBDレコーダーやPC、スマホなどがあれば、BDソフトや保存している動画ソフトなどの再生も可能。これについては、端子がmicroHDMIなので、iPhpone 5の場合はLightning―HDMI変換アダプターとHDMI―microHDMI変換ケーブルを接続する必要がある、
iPhone 5もいいがビデオカメラはやはり凄い!
動画撮影も2台持ちの時代か?
今回はiPhone 5の得意分野ということもあり、前回とは逆にスマホ的な利便性をビデオカメラが取り入れつつあることに感心させられた。
特に無線LAN機能の内蔵はなかなか楽しそう。JVCケンウッドのGZ-VX895とiPhone 5の2台持ちが個人的には機動力の高い組み合わせだと感じた。
また、ソニーのPJ790Vは、本格的な撮影に耐える画質的なアドバンテージはもちろんのこと、プロジェクター機能の便利さが気に入った。HDMI入力を持つ簡易プロジェクターになるので、iPhone 5などに動画コンテンツを保存しておくと、旅先や出張先のヒマつぶしに役立ちそうに感じる。これもある意味、AV用途におけるスマホ連携と言えそう。
ビデオカメラは画質的なアドバンテージや楽しみを広げるための機能など、iPhone 5だけではカバーしきれない面白さが詰まっている。用途やスタイルに合わせて使い分けていくことで、撮影の楽しさがもっと豊かになると感じた。
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