Winキーと文字キーの組み合わせをマウスボタンに割り当てれば、マウスから手を離さずにWindows 8のさまざまな機能を実行・呼び出しできるようになるわけだ。ホーム画面への移動はWinキー単独なので、キーボードを使うのならマウスに割り当てる必要はないだろうし、タブレットをマウスだけで使うのなら割り当てたほうが便利だ。
まずは、比較的ユーザーが多いと思われるマイクロソフトのマウスで試してみよう。マイクロソフトのマウス製品については、Windows 8対応ユーティリティー「Microsoft マウスキーボードセンター」がすでに配布されている。まずは、これをインストールしておこう。筆者の手元にあるマイクロソフト製マウスは、ちょっと古い「Notebook Optical Mouse 3000」という製品。有線式で本体側面にボタンが1つあり、ホイールもある。マウスの左右ボタンは通常操作に必要なので、割り当てに利用できるのはホイールボタン(ホイールの押し込み)と側面のサイドボタンのみだ。
ところがマウスキーボードセンターでは、デスクトップへ移動するWin+DとWin+Bのショートカットだけは、設定しても動作しなかった。チャームの表示や次のタスクへの切り替えなどは動作するし、後述するように他社のユーティリティーでは設定が可能だったので、マウスキーボードセンター固有の問題と考えられる。
おかしなことにデスクトップモード上では、問題のショートカットも動作する。他のショートカットが動作することから、マクロ(後述)が動作していないとも思えない。ひょっとするとバグではなくて、「故意」にこの組み合わせのキーを入力させないようになっている可能性もある。
そこでいろいろとためした結果、ウインドウが選択されてしまうという副作用があるが、「Alt+Escape」をデスクトップへの切り替えショートカットとして割り当てることで、スタート画面からデスクトップに切り替えられることがわかった。
キーボードショートカットを使うには、マウスキーボードセンターでボタンに対して、「マクロ」割り当てる。よく似た機能に「キーの組み合わせ」があるが、こちらはWinキーを使ったショートカットを設定できないので今回の用途には使えない。
マクロで、Winキーと文字キーを押すショートカットを設定するには、「特殊キーの入力」でWinキーを選び、「エディター」欄でこれを右クリックして「分割」を選んで、キーを押したときと離したときの2つのシンボルに分割する。この間に必要な文字キーを入れればよい。筆者は、ホイールボタンにデスクトップ切り替え(Alt+Escape)を、側面のボタンにチャームバー表示のWin+Cを割り当ててみた。スタート画面への切り替えはキーボードを使う。
Windowsストアアプリやスタート画面から、一発でデスクトップに戻ることができるのは楽だ。画像ファイルの表示が「フォト」アプリに割り当てられていて、エクスプローラーから写真を開いたらフォトアプリに画面が切り替わったような場合でも、すぐにデスクトップに戻ってくることができる。
また、チャームはデスクトップ側でもコントロールパネルへのアクセスや無線LAN接続などで比較的よく使うため、チャームバーをマウスを画面の角へ移動させずに1クリックで表示できるのはかなり便利だ。
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