ハイエンドモデルに続いて、アッパーミドルやミドルクラスGPUの「GeForce GTX 660 Ti」や「GeForce GTX 650 Ti」を搭載するASUS製ビデオカード9モデルを徹底チェック。GPU毎にカスタマイズされるASUS独自GPUクーラー「DirectCU」の違いに注目だ。
全3回でお送りする、人気のNVIDIA® Keplerを採用するASUS製ビデオカード全19製品の徹底チェック2回目は、3万円半ば~1万円後半で購入できる「GeForce GTX 660 Ti」、「GeForce GTX 660」、「GeForce GTX 650 Ti」を搭載する9モデルだ。
NVIDIA Kepler搭載ASUS製ミドルクラスビデオカードラインナップ | ||||||
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型番 | 搭載GPU | 備考 | ||||
GTX660 TI-DC2T-2GD5 | GeForce GTX 660 Ti | スーパーオーバークロック | ||||
GTX660 TI-DC2O-2GD5 | GeForce GTX 660 Ti | オーバークロック | ||||
GTX660 TI-DC2-2GD5 | GeForce GTX 660 Ti | リファレンスクロック | ||||
GTX660-DC2T-2GD5 | GeForce GTX 660 | スーパーオーバークロック | ||||
GTX660-DC2O-2GD5 | GeForce GTX 660 | オーバークロック | ||||
GTX660-DC2-2GD5 | GeForce GTX 660 | リファレンスクロック | ||||
GTX650TI-DC2T-1GD5 | GeForce GTX 650 Ti | スーパーオーバークロック | ||||
GTX650TI-DC2O-1GD5 | GeForce GTX 650 Ti | オーバークロック | ||||
GTX650TI-1GD5 | GeForce GTX 650 Ti | リファレンスクロック |
アッパーミドルやミドルクラスGPUは、描画設定次第では重量級ゲームもフルHDでヌルヌル動くとあって、最も売れ筋のクラスになっている。それだけに、各社さまざまなモデルを投入しており、PCパーツショップに並んでいる種類も豊富と、選ぶのがなかなか難しいクラスになっている。ASUSもリファレンスクロックモデル、軽めのオーバークロックモデル、最速オーバークロックモデルの3つのバリーションをGPU毎に投入すると、メチャクチャ力が入っている。
もちろん、1回目で紹介した電流のノイズを軽減するデジタル電源回路の「DIGI+ VRM」や各種部品に独自調合した素材を使用して高い耐久性や安定性を実現しているASUS独自の4つの機能で構成される「Super Alloy Power」の搭載などは、ハイエンドGPUモデルと同じなので安心しよう。
ミドルクラスもGPU毎に違いのある
「DirectCU II」クーラー
というわけで、さっそく各GPUに搭載されている「DirectCU」クーラーの分解に取りかかろう。なお、1回目でも紹介したが、DirectCUクーラーは同じ名称でも、GPUにあわせて、設計や検証を行なっているため、GPU毎に違いがある。そのため今回は、GTX 660 Ti、GTX660、GTX 650 Tiが採用するDirectCU IIクーラーとASUS独自の「Dual Fan Cooling」クーラーを採用しているGTX 650 Tiの「GTX650TI-1GD5」も分解。その違いをじっくり見ていこう。
GTX 660 Tiモデル採用DirectCU IIクーラー
ストリーミングプロセッサー数やコアクロックは、「GeForce GTX 670」と同じになる「GeForce GTX 660 Ti」。そのため、パッと見は「GTX670-DC2」シリーズが採用するDirectCU IIクーラーと同じ印象を受けるが、裏面プレートがなかったり、クーラーを覆うカバーがプラスチック製になっているなどの違いがみられた。
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