男子的なサイズ
グロッシーにくびれた表情を見せる大人なデザイン
ARROWS Vのボディーは65×129×10.9mm。夏モデル「ARROWS X F-10D」の4.6型から4.7型へと大画面化し、約0.8mm薄くなった。そのデザインを一言で表現するなら、グロッシー・アダルト。ベースは高級路線、背面のうっすらとしたグラデーションも手伝い、どこか色っぽいイメージもある。EXILEを広告に使うのもなんとなく理解できた。
基本的には平たいボード型だが、側面にアールのかかったラインが入っている。ゆとりある、くびれたデザインに見せる視覚的工夫だ。それにあわせてボタンの形までデザインするという力の入れようには感心させられた。
重量は約155g。しっかりとした重みがあり、手におさまったとき、手鏡のようなモノ感がある。もちろん重くて疲れるというほどではないので普段使いは問題なし。逆に、薄くて折れてしまいそう、という小型スマホ特有の不安感は皆無だ。モバイルマシンとしての存在感があると言われれば確かにうなずける。
液晶ディスプレーを覆うガラスには、コーニング社の強化ガラスを用いている。いつでも落としていいというわけではないが、安心して使えるだろう。
4.7型の画面はさすがに広く、たとえば当サイトのように長い記事をPCデザインで見るのもごく自然だ。人によっては広すぎると感じるかもしれないが、そのぶん、やたらスワイプしまくる必要はない。ただ、片手操作がギリギリなのは大画面の宿命で、持ち方によっては親指が上まで届かないこともある。
全体として見れば、きわめて「男子!」な作りだ。硬質で美しく、パーティーで使えそうな高級感もある。男子としてプライドが持てるようデザインされている印象を受けた。
とはいえ女子のARROWS使いを否定するわけではない。Magentaカラーは大人っぽくてかわいいし、防水性能はIPX5/IPX8対応、お風呂で使っても問題のないレベル。「非力な女子向け量産カラバリモデルなど使いものにならぬわ! 男子を凌駕して余りある圧倒的な高性能こそ真の女子力!」という剛健なARROWSガールの登場にも期待したい。