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ウス・カル・コンパクトでもパワフル&スタミナ仕様!

動画編集もサクサクこなす本格派ハイブリッド・モバイルPC

2012年11月06日 11時00分更新

文● 星 紀明 写真●ASCII.jp編集部

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インターフェイスにもスペック面にも不安材料はなし!

「レッツノート AX2」は、インターフェイス類の充実ぶりが光る。ノートスタイルで見た場合の右側面には、USB3.0端子が2つとHDMI出力、左側面には有線LAN、D-Sub15ピンのアナログディスプレイ出力、SDメモリーカードスロット、マイク入力、ヘッドホン出力が備えられている。

 インテルが提唱するUltrabook™では、本体の厚さに制限があり搭載できるインターフェイスも限られるが、D-Sub15ピンをしっかり装備したあたりは、さすがビジネスモバイル界の雄であるレッツノートだと感心させられる。

 いまなら外部ディスプレイ出力はHDMIで事足りるのにと思う向きもあるだろうが、折々に話を聞いてみると、ビジネスの現場ではいまだにアナログディスプレイ出力による会議やプレゼンが多いと言う。パナソニックはそのことをわかっていて「レッツノート AX2」でもD-Sub15ピンを割愛しなかったのだろう。

右側面には、USB3.0×2、HDMI出力、セキュリティロックがある

左側面には、有線LAN端子、D-Sub15ピン、SDメモリーカードスロット、マイク入力、ヘッドホン出力、無線切り替えスイッチを装備

 ワイヤレスネットワーク機能も充実しており、2.4GHz帯と5GHz帯に両対応の無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n)をはじめ、WiMAXやBluetooth 4.0にも対応している。これに有線LANを含め、さまざまなネットワークに接続することを想定して、通信手段や接続方法を自動で切り替えてくれる「ネットセレクター3」というユーティリティも搭載されている。

 また、基本スペックにも弱点となりそうな部分は特に見当たらない。本製品の店頭モデルは、全6機種の展開となるが、CPUに第3世代 インテル® Core™ i7-3517U プロセッサー、インテル® Core™ i5-3427U vPro™ プロセッサー、インテル® Core™ i5-3317U プロセッサーの3種類が用意されている以外は、メモリーがDDR3L-1333の4GB、ストレージに128GBのSSDが全機種共通で搭載されている。

第3世代 インテル® Core™ プロセッサー搭載でUltrabookでもパワフル!

 今回試用している「レッツノート AX2」は、店頭モデルではなく、パナソニックの直販サイト「マイレッツ倶楽部」限定のプレミアムエディション。CPUが第3世代 インテル® Core™ i7-3667U vPro™ プロセッサー(2.0GHz、ターボ・ブースト時最大3.2GHz)、メモリーは8GBで、ストレージにSSD 256GBという特別仕様になっている。

 店頭モデルよりも良好な結果になっているとは思うが、参考までにパフォーマンスを見ていくと、まずWindowsエクスペリエンスインデックスでは、サブスコアの平均数値が6.9。トップは「プライマリハードディスク」で、SSDの速さが寄与して8.1という高い値が出ていた(Windows 8のWindowsエクスペリエンスインデックスでは最高値が9.9に変わった)。

 試しに、動画変換ソフト「CyberLink MediaEspresso 6.5」を利用して動画の編集にチャレンジ。5分間のMPEG-2動画を高画質設定でH.264動画に変換した時間は、わずか13秒。第3世代 インテル® Core™ i7-3667U vPro™ プロセッサー(2.0GHz、ターボ・ブースト時最大3.2GHz)のパワフルさを実感できる結果となった。

「レッツノート AX2」のプレミアムエディションでの結果だが、Windowsエクスペリエンスインデックスのサブスコアは軒並み高水準で、最も高い「プライマリハードディスク」は8.1をたたき出している

Windows 8に対応している動画変換ソフト「CyberLink MediaEspresso 6.5」を利用して、動画をMPEG-2からH.264へ変換。処理時間は13秒と高速。

 次に、SSDの読み書き速度を「CrystalDiskMark 3.0.1c」で見てみると、シーケンシャルリードが452.6MB/s、512Kのランダムリードでも317.9MB/sと、特に読み出しの速さが目を引く。それに比べると、書き込み速度はやや見劣りするものの、それでもシーケンシャルライトで264.9MB/sなので、決して悪い数値ではない。

「CrystalDiskMark 3.0.1c」の結果。ちなみに、今回試用した「レッツノート AX2」のプレミアムエディションに使われていた256GBのSSDは、サムスン電子製の「MZMPC256HBGJ」だった

 そして何より目を見張るのが、OSの起動やシャットダウンの速さだ。Windows 8は、起動や終了がこれまでのWindows 7よりも格段に速いと発売前から言われていたが、本製品では、起動(電源を入れてからスタート画面が表示されるまで。ローカルアカウントにパスワードなしでログインする設定)にかかる時間はわずか数秒だった。

 一方、シャットダウン(「電源」-「シャットダウン」をクリックしてから本体の電源ランプが消灯するまで)も数秒しかかからない。これまでのWindowsパソコンでは考えられなかった速さで、特に機動力が求められるビジネスモバイルにとっては大きな武器となる。

マイレッツ倶楽部のプレミアムエディションモデル「レッツノート AX2 CF-AX2MENBP」

試用機の主な仕様
CPU 第3世代 インテル® Core™ i7-3667U vPro™ プロセッサー
(2.0GHz、ターボ・ブースト時最大3.2GHz)
メモリー 8GB(DDR3 1333MHz)
チップセット モバイルインテル QM77 Express
グラフィック インテル HD グラフィックス4000(CPUに内蔵)
ストレージ SSD 256GB
バッテリー駆動時間 約9時間
サイズ/重量 W288×D194×H18mm/約1.14kg
OS Windows 8 Pro
直販価格 25万5650円
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel vPro、vPro Inside、Intel Core、Core Inside、Ultrabook は、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation の商標です。

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