シリーズ初のUltrabookはコンバーチブルモデル
また「レッツノート AX2」は、シリーズ初のインテルが提唱するUltrabook™であると同時に、コンバーチブル構造によってタブレットPCとしても使えることが大きな特徴だ。この変形機構がまた変わっている。レッツノートシリーズでは、過去にも「レッツノート C1」というコンバーチブルタブレットを展開していたが、それはディスプレー部を横に180度反転させてからキーボード面の側に折りたたむという構造だった。
それに対して本製品は、一般のノートPCと同様にヒンジが2カ所あり、ディスプレイ部が360度回転して反対側にも折りたためるようになっている。つまり、天面と底面が背中合わせになって、表がディスプレー、裏がキーボード面という状態になるわけだ。
これまでのコンバーチブル型タブレットは、率直なところどっちつかずの印象で、結局はタブレットとして使われなくなることが多かったように思う。しかし「レッツノート AX2」は、タブレットスタイルで使うことにそれほど違和感を覚えない。ボディの薄さや軽さもタブレットとして許容できるレベルにあり、11.6型ワイドの画面もタブレットとして使うのにちょうどよいサイズ感がある。
また、OSがWindows 8ということも、タブレットスタイルでの利用を促す要因となる。Windows 7もタッチ操作には対応していたが、ポインティングなどの細かい操作を要求される場面で思うように扱えず、イライラさせられることも多々あった。
その点、Windows 8ではタッチ操作を前提としたモダンUIがメインとなり、マウスなどのポインティングデバイスを使わなくてもひと通りの作業ができる。操作時のレスポンスも速いので、タッチ操作でもストレスなく使える。CPUに高性能な第3世代 インテル® Core™ i7-3667U vPro™ プロセッサーを搭載していることも大きい。しかも、本製品のタッチパネル液晶は指紋痕が付きにくい表面加工になっているようで、このこともタブレットとして使ううえでの抵抗感を軽減している。
むしろ、このコンバーチブル構造が、ノートスタイルでの使用の妨げになっていないところもよい。中央の1点で支持する形状とは違い「レッツノート AX2」は2支点のヒンジで、これがしっかりした作りになっているため、ノートスタイルでキーボードから文字入力を行なったり、画面をタッチして操作する場合でもディスプレイ部が揺れたりぐらつくことがない。
さて、ひと通り特徴を確認したところで今回は終了。次回は搭載しているインターフェースのチェックや製品のパフォーマンスをテストする。
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