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T教授の「戦略的衝動買い」 ― 第211回

国内未発売のポラロイドカメラ「Z2300」を衝動買い

2012年09月27日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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懐かしさと新しさの両方を楽しめるポラロイドZ2300インスタント・プリンティング・カメラ

 昔、米国出張の折に、マサチューセッツ州にある古びたポラロイド社のすぐ近くのホテルに宿泊したことがあった。ポラロイド社は、エンジニアであるエドウィン・ハーバード・ランドが80年ほど前に創設した、元気な頃のアメリカを代表する技術企業だった。

 3歳の娘が「どうして撮影した写真はすぐに見られないの?」というシンプルな疑問に応える形で、父親のランドが開発した画期的な「インスタント・カメラ」で一世を風靡した。なかでもランドが1972年に発明した折りたたみ式のインスタント・カメラ「SX-70」は、その先進性、機能性、デザイン性の面で、今も他の追随を許さない出来栄えだった。

 長い歴史と伝統、特許とランドのカリスマ性をもったポラロイド社も、企業としてはデジタルカメラの波に乗り遅れ、経営破綻の道をたどったが、今は、旧来の看板商品だったインスタントカメラと、新しい情報家電の両方を扱う企業として復活の道を歩んでいる最中だ。

 そんなポラロイド社が先ごろ発売開始したデジタルカメラ+インクレス小型プリンターのハイブリッド商品が、インスタント・プリンティング・カメラ「Z2300」だ(国内未発売)。すでに国内市場でも販売中のインスタントモバイルプリンターを内蔵したオールインワン・プリンティング・デジカメ「Polaroid TWO」(販売終了)をちょっと外観をレトロ風にし、1000万画素にアップグレードしたモデルだ。

日本国内では、前モデルの市場在庫が影響しているのかは不明だが、まだ未発表。発表が待たれるちょっとクラシカルでファンシーなデザインがグッド
Z2300(左)は、デジカメ店頭でも目立った存在だったポラロイド・モバイル・プリンター(右)+デジカメ機能だ

 Z2300のサイズは、Polaroid TWOとほぼ同じ。筆者の購入したZ2300は海外からの並行輸入品だったようで、ユニバーサルなACアダプターと一緒に、めったに使うことのない世界中の電源プラグアダプターが入っていた。

大きさはブラウンの電卓より面的には小さく、厚みは36mmくらいだ。前モデルであるPolaroid Two(76m×118mm×36.5mm)とほぼ近い
米国よりの輸入品なので、世界中の電源プラグアダプターが入っていた

 スリムで軽量な国産デジカメに慣れているユーザーから見るとZ2300の第一印象はゴロンとしたファットな感覚を受ける。しかし、コンパクトな筐体にフルカラーの超小型プリンター内蔵だ。背面には3型のカラー液晶やズームスイッチ、静止画、動画撮影、再生、切り替えスイッチ、カメラ機能の設定カーソルキー、プリントボタン、そして周囲にはパワースイッチ、シャッターボタン、miniUSBポート、遠近の焦点距離設定スライドスイッチなどが配置されている。

3型液晶が真ん中に位置し、よく見慣れた一般的デジカメの操作パネルだ上面にはパワースイッチとシャッターボタンの2つだけと極めてシンプル

 液晶モニター画面に向かって右側面には一切のスイッチ類はなく、印刷後の専用紙の排出口があるのみ。専用バッテリーと記録メディアであるSDカードは、底面に2段配置になっている。バッテリーの充電は、付属の専用ACアダプターによる本体内での充電のみとなるので、将来、何かの場合にバッテリー単体を引き抜く為の今風ではない紙のフラップが備え付けられている。

左側面には、上から、「接写・遠隔」切り替えスライドスイッチ、miniUSBポート、ACアダプター用ジャックが並ぶ本体の右側面は専用印刷用紙であるZinkペーパーの出口だけ
底面には、SDカードとバッテリーを収納するスロットと三脚用のホール充電は本体内のみで、外部の専用ACアダプターに限るため、標準専用バッテリーは将来に渡って基本的に抜き出すことはない設計になっている

「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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