エンタメに優れるCOCOROBO、コンパクトなAIM-ROBO2
メイドロボと安価、両極端なロボット掃除機をじっくりテスト
2012年08月30日 12時00分更新
運転音は45dBと平均的だが
家具への衝撃音はわずか
次に運転音を調べてみよう。これまでの掃除は、静かなもので40dB、若干音が大きいもので50dBだったが、ロボットクリーナー ミニの運転音は45dBと平均的な運転音だった。ただ、これまで紹介したハイエンド機は、バキュームポンプの音や駆動モーターの回転音というように、運転音の周波数帯の中でも突出したピークが見られたが、この掃除機は幅を持った運転音となっている。
このように運転音には、低い音から高い音まで含まれるので、45dBと平均的な運転音ではあるが、他の掃除機より少しうるささを感じるだろう。
しかし、会社や学校に行く前に電源を入れて掃除させるぶんには、壁の薄いアパートであっても隣まで音が響くことはないハズだ。
ゴミ逆流のシャッターが甘いので
ゴミを捨てるときにこぼれてしまうことも
ダストビンは本体上部のカバーをスライドさせ、取り出すようになっている。またカップは食品保存用のタッパのようになっていて、フタを開け、さらにフィルターを取るとゴミ捨てができる。さすがにハイエンド機のように、片手でポンと捨てられる便利さはない。
少し不満が残るのは、ゴミの逆流防止のシャッターが甘い点だ。薄いプラスチックのシャッターがついてるが、少し軽すぎて本体のカバーを開けたときの振動などでシャッターが開いてしまい、中のゴミがこぼれてしまうことがある。
なおフィルターは、目の粗いものが使われているので排気のキレイさは望めないが、不満を抱くほどでもないだろう。排気口は左右のスリットから上方向に向かって吹き出すようになっている。
障害物センサーはバンパーセンサーと
落下防止の赤外線×3のみ
障害物センサーは前面についている機械式スイッチのバンパーセンサーのみとなっている。左右に1つずつスイッチが付いていて、左右どちらが障害物に当たったか(正面に当たると両方のスイッチで検出)を検出しているだけ。にも関わらず、これまで見てきたムービーのようにハイエンド機さながらの動きを見せるのは驚きだ。赤外線センサーをたくさん搭載している掃除機に比べると、五里霧中で走行しているようなものだ。
障害物の検出はモノに衝突しないと分からないためか、バンパーセンサーはかなり軽く(最大でも300gで検知)、高感度になっているようだ。そのため、軽い家具でも動かしてしまうことはないだろう。ただしPCパーツの空箱のような軽いものは引きずってしまう恐れがある。
落下防止用には、赤外線センサーを3個装備。センサー部のシャッターを3段階にスライドでき、感度調整もできるようになっている。気になるのは、2mの区画で走行させたときに見せていたバック運転だ。落下防止センサーは前方にしかついておらず、障害物センサーもない状態なので、バック運転時には落下する確率が高くなる。とはいえ前進した走行距離以上にはバックしないようなので、階段をすぐに落ちてしまうということはなさそうだ。筆者が独自にしらべたセンサー類は、以下のようになっている。
AIM-ROBO2 | |
---|---|
ダストビンFULLセンサー | なし |
壁センサー | バンパー (機械式スイッチ) |
階段センサー | 赤外線×3 |
巻き込み防止センサー | なし |
走行不能センサー | なし |
床ゴミセンサー | なし |
空間マッピング | なし |
速度制御 | なし |
ジャイロセンサー | なし |
ロボットクリーナー ミニの
その他の機能を写真で紹介
必要最低限の機能に絞った掃除機なので、ほとんどの機能をすでに紹介した。しかし、こぼれてしまった点もいくつかあるので簡単に説明しておこう。
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