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外出先から他メーカーの家電も操作できる「COCOROBO RX-V200」を発表

LINE風アプリで「会話」!シャープの掃除ロボ最新モデル

2013年11月15日 10時30分更新

文● 谷崎朋子

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 11月14日、シャープはお掃除ロボット家電「COCOROBO」の最新機種「RX-V200」を発表した。家電コントローラーを内蔵し、直径30.4cmのコンパクトボディを実現。強力吸じん機能はもちろんのこと、外出中に対応家電すべてを操作できるスマホアプリ対応のほか、呼びかければ天気情報も教えてくれる。

より「家族らしい」ロボット家電に進化

 COCOROBO RX-V200は、直径30.4センチのお掃除ロボット家電。部屋の広さやゴミの量、床の種類を検知して稼働時間や吸い込みパワーを自動調整する「スマートお掃除機能」を搭載。稼働時間は最大約100分だ。

COCOROBO RX-V200

 これまで別途購入が必要だった家電コントローラを内蔵し、かつ操作できるのは同社のプリセット家電のみという制約を外して、赤外線リモコン信号が登録できる他メーカーの家電もサポート可能に。専用アプリ「COCOROBO SQUARE」からクラウド経由でテレビやLED照明、エアコン、加湿空気清浄機など、最大10機種までをリモート操作できる。

内蔵家電コントローラにより、対応家電であればリモート操作可能

 COCOROBOシリーズは現在「RX-V60」「RX-V90」「RX-V100」の3モデルで展開。いずれも強力な吸じんシステムを搭載し、標準語や関西弁などでの会話や音声認識(RX-V90とRX-V100)など、「こころ」を持ったロボットという親しみやすさが魅力だ。

 そのRX-V100の購入者にアンケートをとったところ、「返事をするので親しみがわく」という意見がトップに。続いて「会話できる言葉数/内容を増やしてほしい」という、コミュニケーションの充実を求める声が多かった。シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 事業部長 林一正氏は、「話しかけると応えてくれるので、つい掃除の間ずっと声をかけてしまう、という感想もあった」と述べ、コミュニケーション機能に大きな期待が寄せられていることを明かした。

シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 事業部長 林一正氏

 そこで、RX-V200では内蔵の家電コントローラーとスマホアプリ「ココロボ~ド」を組み合わせて、会話しながら遠隔操作する機能を追加。RX-V200は自発的に部屋の湿度や温度をつぶやくほか、ユーザーが発信したお掃除指示などの「シール」に対して適切な対応を実行する。たとえば、状態通知シールでは湿度/温度を教えてくれて、エアコンシールでは冷暖房のスイッチをつけてくれる。観察シールでは、内蔵カメラで室内の様子を撮影、お知らせしてくれる。

 なお、ココロボ~ドは「RX-V200だけでなく、同サービスに登録した家族もつぶやきに参加できる」(林氏)。

 対応デバイスは、Android OS 2.3/4.0以降のスマートフォン、iOS 5以降のiPhone、iPad、iPod touch。

RX-V200と会話するためのスマホアプリ「ココロボ~ド」

シールで家電操作を指示すると対応状況や結果などを返してくれる

 もう1つのコミュニケーション機能は、搭載された人工知能「ココロエンジン」を活用したクラウド音声サービスとの会話機能だ。第1弾では、ウェザーニュースの気象コンテンツを採用。今日の天気を質問すると教えてくれるほか、「今日の天気は曇りのち猛暑だよ。お外に出るなら、暑さ対策しなきゃね!」といった、独自のアドバイスもしてくれる。

隅まで掃除できる、そんな細かいこだわりがシャープらしさ

 RX-V200でこだわったもう1つのポイントは、小型化だ。RX-V60のアンケートでは直径30㎝未満のコンパクト設計が高評価だった。シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 商品企画部 部長 小幡尚令氏は「テーブルや椅子の下を進めないロボット掃除機はダメ」と断言。「しかも、小型化したことで部屋の隅にかなり接近してゴミを吸い込めるようになった。(こうした細かい修正を追及するところが)シャープのこだわり」と話す。

 このほか、音声を好きな声に置き換えられるカスタマイズ機能、電気料金の安い夜間に充電する夜間充電モード、ダストボックスを丸洗いできる構造、高性能リチウムイオン充電池で約3年間の長寿命など、エコな面でも機能をアップデートした。

 今後はRX-V100をRX-V200に置き換え、3モデルで展開していく。発売開始は、12月5日から。価格はオープン(13万円前後の見込み)。月産台数は1,000台。

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