フルレンジ一発のスピーカーのような自然さが光る
ちゃんとした低域も出るmini Boombox
BigじゃないJAMBOXは「どうだ、小さくても低音は出るんだぜ、すごいだろ!」と言わんばかりに、低音がドカンドカン鳴ります。どちらかと言えばサブウーファー付きのAVシアターのような雰囲気でしたが、商品名に反してmini Boomboxは低音の主張がごく控えめ。
取ってつけたような低音はない代わりに、10cm程度のフルレンジユニットを密閉型のエンクロージャーに入れたような自然な鳴り方がします。これが非常に好ましい。ちゃんと低域は出ているものの、これ見よがしな感じはなし。
ただハイエンドがあまり伸びないので、全体的に広帯域感はありません。が、逆にそれが聴き疲れのしにくさにつながっている。ヴォーカル主体の音楽や、ラジオのストリーミング放送を一日中聞きっぱなしという用途にはうってつけです。
難点は「スピーカーホンとして×」「再生側の音量を上げると歪む」
難点としては、スピーカーホンとしての性能がもう少し欲しいところ。特にマイクの集音能力が低くて、相手に聞き取りにくい音声になってしまうことが若干あります。
それから、使いこなす上でのクセのようなものがひとつ。再生機側のボリュームを上げると歪んでしまうので、あらかじめmini Boombox側の音量を上げておいて、プレイヤー側で音量を調整するようにするといいでしょう。