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電アス・ゲーム部 第18回

いつから中二病がカッコ悪いと錯覚していた?

【G-net出張所】14歳当時の気持ちを思い出すAVG『Dies irae』を紹介

2012年08月14日 11時00分更新

文● 電撃オンライン編集部 ごえもん

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物語が極限まで突き進むスッキリ感を体験してください

 本作にはキャラや音楽、グラフィックなどいくつもの魅力がありますが、あえてもう1つだけ紹介するとなると、“バトルのインフレ化”を挙げます。“バトルのインフレ”という言葉にあまりいいイメージがないかもしれないですが、バトルもののAVGの場合はコレがわりと大事だと思っています。能力者たちのバトルを描いているはずなのに、しょぼい能力でせせこましい戦いを展開されると、僕は気持ちが盛り上がらないんですよね。

TVアニメにもなった『ダンタリアンの書架』のイラストを手掛けたGユウスケさんが原画を担当。男女ともにカッコよく、そしてキレイに描かれています。

 もちろん、物語序盤から主人公が強くなりすぎる、というわけではありません。ゲームが進むにつれてどんどんと強くなっていき、そして立ちふさがる敵も次第にありえない強さになっていきます。その理由をシナリオライター・正田さんのインタビューから言葉を引用して簡略化すると、「“能力相性バトル”を描いている作品では、一概に“最強”とは言えないキャラが主人公やボス格だったりする。でもそれは“長期連載漫画の手法”。ゲームは頂上決戦でいい。その世界の究極を出してもいい」……なるほど、と思いませんか? 僕はインタビューを収録中に、「確かにその通りだ」と感じました。

 長期連載バトル漫画の最終巻まで、ゲーム1本で到達してしまう点が本作の魅力。その世界の究極の存在と戦い、そして倒すから気持ちいいし盛り上がるんです。レビューでも書いたことですが、『トップをねらえ!』や『天元突破グレンラガン』を楽しめた人は、間違いなく楽しめると思います。ある種ギャグみたいですが、そのぶっ飛び感がおもしろいんです。

最終決戦の盛り上がり方は本当にものすごいです。説明するとネタバレにしかならないので、ぜひ体験してほしいです。

 PC版は8月31日に発売されますが、PSP版はすでに発売済み。ご興味を持たれた人は、まずはPlayStation Storeで配信されている体験版をプレイしてみてください。あ……、PSP版を購入する時は、ダウンロード版がオススメです。さらにPS Vitaでプレイすると、より快適に遊ぶことができますよ!

■Amazon.co.jpで購入

▼『Dies irae ~Amantes amentes~(ディエス・イレ ~アマンテース アーメンテース~)』

  • メーカー:light
  • 対応機種:PC
  • ジャンル:AVG
  • 発売日:2012年8月31日
  • 希望小売価格:9,240円(税込)

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