真っ白な画面が表示される不思議な液晶ディスプレー「ホワイト・スクリーン」の試作機を、リンクスインターナショナルが報道関係者に披露した。肉眼では映像をまったく認識できないが、専用のメガネをかけた途端に映像が見えるという、スパイ映画に出てきそうな技術だ。
これは、宮城県石巻市にあるヤグチ電子工業が製造した偏光フィルターを流用した試作モデル。本来液晶ディスプレーに組み込むためのフィルターを、液晶ディスプレーではなくメガネに貼ったものだ。そのため、専用メガネがないと正常な状態の画面を見られない。このフィルターは、いわゆる覗き見防止フィルターとは逆の効果があると考えてもらえばわかりやすいだろうか。
とはいえ、リンクスインターナショナルも試作機を作ってみたものの、これをどう活用していくかはこれから検討するとのこと。大きな反響や有効な活用法があれば商品化を目指すという。「使い方はあとで考えるとして、まずは作ってみた」という姿勢の試作機がお目見えするあたりが、実に秋葉原らしい。
限定イベントでの覗き見防止対策などの利用が考えられるが、それ以外の有効な活用法があれば、ぜひ同社に意見を寄せてもらいたい。また、この製品を利用したいという企業や団体の申し込みにも応じる準備があるとのこと。
えっ? ASCII.jpで活用すればいいじゃないかって? アダルトコンテンツでの利用を真っ先に思い浮かべてしまう編集部員一同は、同社や東京都を怒らせてしまう可能性が高いのだが……。