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用途を選ばず、長~く使えるマシンをIvy Bridgeで組む!

2012年06月02日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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メモリーはお手ごろ価格で高信頼のCorsair製をチョイス

 次はメモリーだが、最近はマザーボードとの相性もめっきり少なくなっているので、どのメーカー製を選んでも問題ないといえるが、ここでは信頼性、安定性に定評のあるCorsair製4GB×2枚セットの「CMZ8GX3M2A1600C9」を選んだ。

Corsair「CMZ8GX3M2A1600C9」
実売価格:5000円前後
URL:http://www.links.co.jp/item/cmz8gx3m2a1600c9/

DDR3-1600(PC3-12800)動作に対応する「CMZ8GX3M2A1600C9」。容量4GBの2枚セット品。大型ヒートスプレッダーは見た目も格好いい

 最安品に比べると数百円から1000円くらい高くなるが、しっかりしたヒートスプレッダーや安心の永久保証。そして取り扱いショップの多さもポイントになっている。
 なんで「多くのショップで取り扱っているのが重要なの?」という疑問の声が聞こえてきそうだが、この点はメモリー以外でも重要。取り扱いショップが多い=継続して売れていると考えられ、売れる数が多ければ不具合や相性などの報告が増え、何か問題が発生時も解決しやすくなる。また、売れている=相性や不具合がなく、ショップが安心して販売しているとも取れるのだ。

5000円前後と最安ではないが、信頼性、安定性に定評のあるCorsair製メモリー。容量や対応速度違いなど、ラインアップも充実

Corsair「CMZ8GX3M2A1600C9」は、自動オーバークロックの「X.M.P」に対応。マザーボードのBIOSでX.M.Pを“Enabled”にするだけで、DDR3-1600動作に設定変更される

 なお、最近はDDR3-1600対応の8GB×2枚セットとなるCorsair「CMZ16GX3M2A1600C10」が、1万円前後まで値下がりしているので、16GBメモリー搭載を目指すのもオススメだ。

読み書き爆速なSSDの搭載はマスト!

 すっかり鉄板PCパーツのひとつになっているSSD。最大読み書き速度や価格など、チョイスにかなり悩んだが、安定した読み書き速度を出すサーバーグレードのMarvell製コントローラーと高い信頼性を持つ、TOSHIBA製NANDフラッシュメモリーを採用する、Corsair「CSSD-P128GBP-BK」(容量128GB)にした。

Corsair「CSSD-P128GBP-BK」
実売価格:1万5000円前後
URL:http://www.links.co.jp/item/cssd-p128gbp-bk/

Corsair「CSSD-P128GBP-BK」。容量は128GB。最大読み込み速度が500MB/sで、書き込み速度は340MB/sになる

 このCSSD-P128GBP-BKを選んだ最大のポイントは、採用するコントローラーとNANDフラッシュメモリーの組み合わせが、売れ筋SSDのひとつであるPlextor「PX-M3P」シリーズと同じで、公称読み書き速度が近い値になっているという点と、価格が同容量のPX-128M3Pより若干だが安価という点だ。
 もちろん、読み書き速度の低下を抑える独自機能の「Garbage Collection」や安心の3年間保証など、速度以外にも魅力的な点が多い。

 Corsair「CSSD-P128GBP-BK」はコントローラーにMarvell製「88SS9174」、NANDフラッシュメモリーにTOSHIBA製を採用している

 Corsair「CSSD-P128GBP-BK」(写真左)とプレクスター「PC-128M3P」の基盤を比較。基盤パターンやチップの配置などは、ほとんど同じになっている

 実測の読み書き速度も文句なしで、シーケンシャル読み込み時は約495MB/s、同書き込み速度は約347MB/sと爆速だった。A-DATA製などには120GBクラスで1万円を切る製品があるが、そういった安価な製品はデータ圧縮技術の効果が出ないランダムデータだと、ベンチマーク結果がふるわないSandForce製コントローラーを使っていることが多く、「CrystalDiskMark」などのランダムテストデータを使用するベンチマークでは、測定結果が低下してしまう。
 実際に使っていて遅いと感じることは無いのだが、定番ベンチマークで、安定して高速な値を出してくれるのはSSDを初めて導入する人も安心できる。

定番のHDD/SDDベンチマークソフト「CrystalDiskMark 3.0.1」で計測。テストデータはランダムを使用している

データはHDDに保存するのがベスト!

 アプリケーションなどは読み込みが高速なSSDに保存するのがベストだが、動画や音楽、日々増えるメールといった高速な読み書きが必要ないデータは、SSDと違って空き容量を気にせずに使え、1GBあたりの単価が安価なHDDへの保存がオススメだ。

Seagate「ST2000DM001」
実売価格:1万円前後
URL:http://www.seagate.com/jp/ja/internal-hard-drives/desktop-hard-drives/barracuda/

Seagate「ST2000DM001」。容量は2TBで、64MBのバッファを搭載。SATA3接続に対応する

 というわけで、今回の構成にはHDDも搭載することに。鉄板のHDDといえばWesternDigitalの「WD20EARX」(2TB)だが、今回選んだHDDは1TBプラッターを採用し、回転数が7200回転と高速なSeagate「ST2000DM001」(2TB)だ。SSDには遠く及ばないが、シーケンシャルの読み書き速度は約140MBとHDDとしては高速になっている。

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