このページの本文へ

用途を選ばず、長~く使えるマシンをIvy Bridgeで組む!

2012年06月02日 12時00分更新

文● 藤田 忠

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

夏場や長時間運用に備えて水冷を搭載

 CPUに付属するリファレンスのCPUクーラーでも十分冷却できるのだが、長時間の高負荷運用やCPUのパワー不足を感じたら、サクッとCPUをオーバークロック動作できるように、高い冷却性能を持つ、メンテナンスフリーの水冷CPUクーラーを構成に含めることにした。

Corsair「CWCH100」
実売価格:1万3000円前後
URL:http://www.links.co.jp/items/Corsair-others/cwch100.html

Corsair「CWCH100」。240mmラジエータを採用するメンテナンスフリー水冷CPUクーラー

 メンテナンスフリーの水冷CPUクーラーは、多くの冷却パーツメーカーが取り扱っているが、多くが120mmファンを1基搭載する120mmサイズのラジエータを採用している。
 価格は6000円前後からと空冷CPUクーラーと大きく変わらないので、ねらい目なのだが、今回はより高い放熱性を備える240mmラジエータを採用するCorsairの「CWCH100」で組むことにした。
 多くの製品が採用する120mmラジエーターの2倍の面積になる240mmラジエーターなら、ファンを4基搭載して超強力な冷却システムの構築が可能だ。

「CWCH100」の水冷ヘッドとCPUの接触面は、熱伝導率の高い銅を採用している

水冷ヘッド部中央のボタンを押すことでファンの回転数を調整。回転数はLEDの光り方で確認できる

水冷ヘッド部には、ファンの電源と回転数を一括して制御できるように、電源コネクターを装備。最大4基のファンを接続可能だ

昨年のComputex Taipei 2011で展示された冷却管理ソリューションユニットの「Corsair Link」に対応するポートを搭載する

冷却管理ソリューションユニットの「Corsair Link」は、あいにく日本国内での販売は未定のまま

システムに負荷がかかると、ユニットに接続してあるLEDの色が緑→黄色→赤と変化していくので、システムの状況をひと目でわかるようになる

マザーボードは安定性と拡張性を重視!

 Ivy Bridge向けチップセットのIntel 7シリーズには、全部のせの「Intel Z77 Express」、Z77の下位でオーバークロック機能のない「Intel H77 Express」、ビジネス向けの「Intel B75 Express」の3モデルが登場している。Intel Z77 ExpressとIntel H77 Expressチップセットには大きな機能差はないが、オススメはメインストリームとなるIntel Z77 Express搭載のマザーボードだ。
 各マザーボードメーカーから、さまざまな製品が登場しているが、優秀な省電力性能や高い安定性を備えるMSI製の「Z77A-GD65」をチョイスした。

MSI「Z77A-GD65」
実売価格:1万8000円前後
URL:http://www.msi-computer.co.jp/MB/Z77A-GD65/index.html

Intel Z77 Expressチップセットを搭載するMSI上位モデルの「Z77A-GD65」。MSI製マザーボードの品質規格「ミリタリークラスIII」を採用する

 MSIのこだわり品質規格「ミリタリークラスIII」の最上位レベルになる「スター5」に準拠したハイエンドモデルで、温度耐性の高い「Hi-c CAP」や高効率電源チップの「DrMOS II」といった高品質なコンポーネントを採用している。
 また、電源周りは高負荷時やオーバークロック時も安定した出力を行なえる12フェーズ構成なので、長時間のゲーミングや動画エンコードの連続実行といった高負荷の続く作業時も安心だ。

冷却性能に不安のない大きなヒートシンクを搭載。見た目もグッドだ

PCI Express 3.0対応のx16スロットやx1スロットなど、十分な拡張性を装備。マルチGPUの「NVIDIA SLI」と「AMD CrossFireX」にも対応

 自動でCPUやメモリーをオーバークロックする「OC Genie II」や万が一、メインのBIOS-ROMに異常が発生しても、バックアップROMから復旧できる「MULTI BIOS SWITCH」など、便利な独自機能を満載。

マザーボード上には、ボタンひとつでオーバークロックできる「OC Genie II」ボタンやパワー、リセットボタンなども装備

ギガビットLANチップには、Intel「WG82579V」を採用。こだわり派には、うれしいポイントだ

 さらにビデオカード搭載時もIntel QSVを利用できたり、Ivy Bridge内蔵GPUを使って、搭載ビデオカードのパフォーマンスを向上させたりできるLucidLogix「Virtu MVP」対応しているのも大きなポイント。
 これだけ多機能でありながら、1万8000円前後の手ごろな価格帯なのもうれしいところだ。

PCケースのフロントパネルとの配線が簡単に行なえる「Mコネクターセット」が付属

オーバークロック時などのBIOS(UEFI)設定を6つ保存できる

CPUとマザーはセット購入がお得!

 多くのパーツショップが集う秋葉原では、同じPCパーツがA店のほうが、B店より安い!なんてことは良くあること。少しでも安くPCパーツを一式を揃えるために、各ショップの価格をチェックするのは大事だが、CPUとマザーボードは同時に購入すると1000~4000円値引きされることが多々ある。

値引き対象となるマザーボードや金額はショップで変わる。ドスパラではIvy Bridge CPUと「Z77A-GD65」マザーボードの同時購入で2000円値引きされる

 ショップによって値引き額や対象マザーボード、実施期間などに違いはあるが、複数のショップが同時購入による値引きを実施している。店頭購入のみならず、通販利用時も適用されることが多いので、同時購入値引きの情報は要チェックだ。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中