基礎演算能力はSandy Bridgeとほとんど変わらず
続いてはCPUの性能について比較しよう。まずはSiSoftの「Sandra2012」を用い、基礎演算能力のチェックを見てみる。このテストに関しては、1クロックあたりの性能を比較するためにTurbo Boostオンのほかに、Turbo Boostオフで動作クロックを3.5GHzで揃えた2パターンを計測した。
まずはTurbo Boostオンの数値だが、全体的にCore i7-3770Kのほうが上回っているものの、その差はほとんどが1%未満と極小だ。
Turbo Boostオフだと差はやや広がるが、やはりほとんど変わらないという印象である。これらの結果から、Ivy Bridgeの1Hzあたりの演算性能は、Sandy Bridgeとあまり変わらないと断言できるだろう。
アプリケーションによっては差が出る
アプリケーション系ベンチマークは、3Dレンダリングの速度を計測する「CineBench 11.5」。そして、ペガシスの「TMPGEnc Video Mastering Works 5」を用い、約4分のMPEG2形式フルHD動画ファイルを、H.264でエンコードした時間を計測した。エンコード設定はVBR固定品質で品質50、最大ビットレート15Mbpsで行なっている。
こちらの結果は、演算系ベンチマークと違い、それなりに差がつく結果となった。演算速度がほぼ同じとすると、ここはTurbo Boostが有効に働いた場面が多かったと予想され、プロセスルール変更による消費電力低下の恩恵が大きいということだろう。
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