このソフトのために「BDR-S07J」を買ってもいい!
また、パイオニアのBDドライブ「BDR-S07J」には、オーディオ・ビジュアルファンにとっても貴重なソフトが付属している。「DiXiM BD Burner 2011 for Pioneer」だ。
このソフト、一言で説明するとBDドライブを内蔵していない録画テレビの番組を、家庭内LAN経由でBDドライブに保存するためのネットワーク連携ソフトだ。このソフト実は様々な意味でも入手しておいて損のないものなのだ。
東芝のREGZAシリーズのように薄型テレビにとってHDD増設による地デジ録画機能はもはや標準に近いものとして定着している。しかし、一方で、録画した番組でどうしても残したい番組を保存する手段がない、というのは実はユーザーにとって切実の問題となっていた。
ご存知の通り、地デジは著作権保護が有効のため、地デジ録画に対応したテレビとUSB HDDは1:1に紐付けられている。この状態で暗号化されるため、番組を録画したHDDを仮にPCや別のテレビに接続しても(仮に同一の機種でも)、再生も保存もすることができなかったのだ。
地デジの録画番組を保存するための回避手段としてLAN上で地デジの著作権保護に準拠した録画ファイルのやり取りを可能とするDTCP-IPという規格も存在するのだが、まずBDへのドライブに対応するのは、主に自社製のAV機器のBDレコーダーのごく一部のみ。そもそも、録画テレビのHDDに録画しているのに、保存するためにBDレコーダーを買いそろえるというのは本末転倒になってしまう。
ならば、BDドライブを搭載したPCで書き込めばいいと思うかもしれないが、無料のソフトは存在せず、DTCP-IPに対応した地デジ対応のPCソフトは株式会社アスクによるダウンロード版で6980円とやや割高な出費となる。
つまり「DiXiM BD Burner 2011 for Pioneer」が付属ソフトとして同梱されているパイオニアのBDドライブ「BDR-S07J」は、AV重視派のユーザーにはとてもお買い得な製品というのが分かるだろう。
なお「DiXiM BD Burner 2011 for Pioneer」による書き込みに対応した録画テレビは、こちらで公開されている。売れ筋の東芝のREGZA、日立のWoooシリーズなどが対応しているので購入の際にも参考になるはずだ。