このページの本文へ

700時間録れるテレビ「AQUOS V7/K7」が新生活に向く理由

2012年03月29日 12時00分更新

文● 折原一也

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

単なる録画テレビじゃない!
AQUOS V7/K7のメリットは「長時間録画」

 家電量販店のテレビ売り場には「録画対応」と銘打たれたUSB HDDが薄型テレビのオプション品のように売られている。現在では、各社録画対応テレビと周辺機器メーカーの間で動作検証が行なわれるようになっており、実のところ録画対応HDDの選択肢は無数にあるのが現状だ。

 AQUOS V7シリーズ、K7シリーズともにUSB HDDへの録画機能を搭載しているのは前述のとおりだが、実はこの2シリーズ、録画テレビとしては珍しいUSB HDD増設時の「長時間録画」に対応しているのだ。

 長時間録画とは、同じHDD容量でも実質的な録画できる時間を伸ばす機能で、通常の(放送されているデータをそのまま記録する)「MPEG-2 TS」よりも圧縮率の高い「MPEG-4 AVC」でHDDに記録することでこの機能を実現する。BDレコーダーや、一部のメーカーの薄型テレビの上位機種には標準的に搭載されている機能だが、AQUOS V7シリーズやK7シリーズのようなミドルクラスのモデルに搭載されるのは珍しい。

 AQUOSのV7シリーズ、K7シリーズはバッファローから3月下旬に発売される「レコロング」対応HDDと接続することで、実質的な録画時間を約4倍(BSデジタル)/3倍(地上デジタル)に伸ばすことができるのだ。AQUOS V7シリーズ、K7が録画重視モデルとなる背景には、こうした業界初の機能を搭載した事情があるのだ。

 これらのメリットについて、もう少し詳しく解説する。

保存できる番組の長さが最大4倍増!

バッファローのUSB HDD「HDX-LSU2/V」シリーズ(左)と、ポータブルHDD「HDX-PNU2/V」シリーズ

 まずは長時間録画への対応について。長時間録画非対応のテレビにUSB HDDを増設した場合、録画可能な時間は2TBのモデルなら地上デジタルで約240時間、BSデジタル放送では約174時間である。

 しばらくの間なら録画時間は足りるものの、数年以上長い間買い換えずに使い続けるテレビとしては録画容量が足りなくなる恐れがある。増設用HDDは最大容量が2TBの上限が決められていることもあり、これ以上、時間の伸ばしようがないという状態は一抹の不安が残る。

 レコロングに対応したバッファローの「HDX-LSU2/V」シリーズ、および「HDX-PNU2/V」シリーズなら、HDD側に内蔵したフルHD対応トランスコーダーLSIにより録画時に長時間録画モードを選択できるため、地上デジタル放送で最大約720時間、BSデジタル放送で約696時間もの長時間録画が可能になる。

 正直、レコロングに対応しない通常のHDDと比較すると、HDD自体は割高にはなる。容量2TBの「HDX-LS2.0TU2/V」は直販サイトで2万800円、1TBモデルの「HDX-LS1.0TU2/V」は1万5800円となっている(クーポンで20%オフとなるが)。

 ちなみに、大手ネット通販サイトで2TBのUSB HDDの相場をチェックしてみたところ、だいたい1万円台半ば。1TBのHDDは1万円台前半で発売されている。

 とはいえ、初期費用はかかるが録画時間の上限を突破する機能と考えれば、投資してみる価値はあるはずだ。

HDX-PNU2/Vシリーズはテレビ背面への取り付けキットが同梱される。とにかくスペースをとりたくない人にはオススメ

 次いで外付けUSB HDDの設置性も考慮したい。外付けUSB HDDは3.5インチのHDDのタイプが主流で基本的に大きなものではない。しかし、ワンルームの部屋のようにテレビ周辺のスペースにはCD、DVD、ゲーム機などを置きたいユーザーにとって、ケーブルで接続された振動に弱いUSB HDDというのは思いのほか邪魔になりやすいのだ。

 そこで注目したい製品が、薄型テレビの背面に固定できる取り付け金具のキットが付属した製品だ。今回紹介するバッファローのHDX-PNU2/Vシリーズは、AQUOSのV7シリーズ、K7シリーズを始めとした各社テレビの背面にHDDを取り付けられる金具が付属している。より省スペースでスマートに録画環境を揃えたい人は注目のポイントだ。

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中