※この記事は伊藤亮太氏のメールマガジン「時代を勝ち抜くマネー学 - これからの生活に活かす -」(「ビジスパ」にて配信中)から選んだコンテンツを編集しお届けしています。
今年は、証券会社、FX業者で、キャンペーンにより顧客獲得を目指すケースが多い。ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太氏が、その内容をチェックして、ニーズにマッチした企業を紹介する。
今回は、各証券会社におけるFXキャンペーンについてご紹介したいと思います。
本年においては、円安へと基調が変化したこともあってでしょうか。証券会社をはじめ、FX業者ではキャンペーンにより顧客獲得を目指すケースが多くなっているように見受けられます。
例えば、カブドットコム証券では、2012年3月1日(木)から3月30日(金)までの間、店頭FXにおける「米ドル/円」、「ユーロ/円」、「豪ドル/円」、「ポンド/円」、「NZドル/円」のスプレッド縮小キャンペーンが実施されています。米ドル/円では、基準スプレッドが1.0銭~2.0銭のところを0.8銭~1.8銭(16時~21時は0.8銭原則固定)としています。ポンド/円、NZランド/円は原則固定3.8銭。株式や投資信託も担保として取引が可能です。
楽天証券では、2012年2月20日(月)から4月19日(木)までの間、店頭FXのうち、取引量の多い「米ドル/円」の為替スプレッドを約47%縮小し、1.0銭で提供されています。
松井証券では、2012年4月2日(月)から6月30日(土)までの間、米ドル/円のスプレッドを1銭とする予定です。なお、スマートフォン向けトレーディングツールも開発されているようであり、大手ネット証券では初めて「株式・先物・・オプション・FX」の4つの商品をスマートフォンの専用アプリケーションから取引できるようになる見込みです。
どの企業も似たり寄ったりのキャンペーンではありますが、コストの低さを求めるのであればカブドットコム、今実際に取引がしたい方で米ドル/円が主な取引であり、かつ期間の長さを求めるのであれば楽天証券、4月以降の取引でも構わないがスマホを利用してキャンペーンもうまく利用したい方は松井証券を選択されるとよいでしょう。
このキャンペーンの評価(星5つが最高、星1つが最低):★★★★
顧客サービス満足につながるよい試みだと思います。どうせならスプレッドももっと縮小してくれればよいのにと思います(難しいとは思いますが、笑)。キャンペーンにつられるだけでなく、しっかりとした資産運用に対する考えや売買ルール等定めたうえで取引は行ってくださいね。
【筆者プロフィール】伊藤亮太
経済評論家、ファイナンシャルプランナー。スキラージャパン株式会社取締役。 証券会社にて、営業、経営企画部門等を経て、2007年11月にスキラージャパン株式会社設立に参画。ファイナンシャルプランナーとして、個人の生活設計(ニーズに合った適切な金融商品の選定、保険やローンの見直しなど)を中心としたマネー・ライフプランニングの提案・サポート等を行っている。 「金融入門 基本と常識」(西東社)など著者多数。講師・講演歴も多岐にわたり、金融機関、大学等で、資産運用関連、金融業界動向、ファイナンシャル・プランニングなど講演を行っている。
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