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目を見張る70V型の超大画面でゲームとアニメを満喫

国内史上最大のAQUOSでテレビは6畳間70インチ時代に突入

2012年03月23日 11時00分更新

文● 鳥居一豊 撮影●篠原孝志(パシャ)

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特大画面でもクアトロン&3D立体視を搭載

 まずは、LC-70X5の概要に触れていこう。液晶パネルはシャープが得意とする4原色液晶技術「クアトロン」。RGBの3原色に黄色(Y)を追加した4原色で映像を表示するもの。もちろん、3D映像の表示も可能だ。

LC-70X5はスタンド部を除くと、いわゆる団地間の畳サイズ(170×85cm)に迫る面積を持つ。横幅は成人女性の平均身長を超えるビッグスクリーンだ

 ここに、新しく「メガブライトネス技術」が盛り込まれている。これは、夜の街のネオンの眩しい輝きまでも再現する高輝度表示技術。これによって照明の輝きだけでなく、金属の光沢感などもより鮮明に再現できる。

 LEDバックライトもエリア駆動を採用しており、映像の暗い部分ではLEDの明るさを落とすことで、深く締まった黒の再現も両立。コントラスト比としては、1500万:1もの高スペックを実現している。

 大画面テレビは、じつは案外暗い画面に感じることが多い。同じ明るさならば、照射面積を狭くしたほうが照らした部分がより明るく見えるのと同じ理屈だ。もちろん、画面が大きくなるぶん、LEDバックライトの明るさも高めているが、夜空に輝く星などといった「小面積で強い光を放つ」タイプの輝き(ピーク輝度)が相対的に弱く感じてしまう。

 「メガブライトネス技術」は、こうした大画面でのきらめくような光を再現するための技術とも言える。

 また、「240フレッドスキャン」を新採用することで、動画再現性も従来比約1.5倍に向上した。さらに「ハイスピードUV2A」液晶は、平均応答速度3ミリ秒を達成し、倍速技術による補完で120コマの映像を表示する。これにより、バックライトのスキャニング駆動を組み合わせることで24倍速相当の動画応答性を実現しているという。

240フレッドスキャンとハイスピードUV²A液晶が生み出す映像のイメージ

 このほか、従来技術ではあるが、カメラをパンした際に生じる「ぼやけ」を検出・補正したり、映画などの24コマ素材のギクシャクとした動きも補正する「AQUOS高画質Wクリア倍速」なども採用した。

 大きな画面ほど、素早い映像の動きのぼやけ感が目に付きやすいので、こうした進化も特大画面では重要なポイントとなる。実際のところLC-70X5の映像は、特大画面のインパクトを別にしてしまうと、一般的な40V型テレビと変わらない印象で、明るく鮮明。動きのある映像のぼやけ感もまったく気にならないレベルに抑えられていた。

 一般的なテレビと同じという点では、背面の入出力端子などもほぼそのままだ。4系統のHDMI入力をはじめ、2系統のUSB端子、LAN端子などが背面パネルにコンパクトに配置されている。

左背面に入出力端子が集中配置されている。B-CASカードの挿入スロットはHDMI端子の直下に位置

右脇には、電源スイッチや選局/音量ボタンなどが縦に並ぶ

 70V型とはいえ、フォルムも意外とスリムだ。スタンドを除いた奥行きは11.7cm、最薄部は7cm……と書いてしまうと、最近の薄型テレビとしては厚めだと感じてしまうが、実物を見ると十分に薄い。普通の40V型クラスのモデルをそのまま拡大したような印象だ。

 ただし、住宅環境の厳しい日本の都市部では、このサイズとなると壁掛けが前提と思われるので、背面の入出力端子は使い勝手に問題が出る可能性がある。このサイズが日本で受け入れられるには、同社の「フリースタイルAQUOS」のように、チューナー部や入出力端子部を外付けにしたほうが良いと感じる。このあたりについては、将来的にぜひとも前向きに検討してほしい。

 また、音質面については、同社の高級モデルで採用される「ARSS」システムを採用。画面の両サイドにトゥイーターを配置、メインスピーカーは画面の下部に左右各2個、さらに背面には振動キャンセル配置でウーファーを2個搭載。合計8個のスピーカーで画面サイズに負けない迫力ある音を再現する。

計8つのスピーカーで見事な2.1chサウンドを響かせる「ARSS(アラウンドスピーカーシステム)」搭載

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