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「スマホ&タブレット」と「テレビ&BDレコ」で広がる素敵な世界 第3回

まだまだ機能盛りだくさんのAV連携アプリ&PS VitaのAV連携

2012年02月01日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 最新スマホとAV機器の連携機能を紹介していく特集の第3回。今回は、各社が提供しているスマホ用アプリでどんなことができるかをまとめてみた。また、後半では「PS Vita」とAV機器の連携についても紹介する。

家電メーカーのスマホアプリは
太っ腹な機能が盛り込まれている

 AV機器連携アプリは家電メーカー各社が無料で提供しているもので、対応スマホを手に入れた人ならば余計なコストはかからない。

 前回、前々回で紹介した「DLNAによるBDレコの番組再生」、「BDレコの番組持ち出し」、「スマホの動画や静止画のテレビ再生」だけでも、十分すぎる機能性なのだが、便利な機能はまだまだあり、従来のAV機器の常識から考えると“太っ腹”といえる。きっと、こうしたアプリによる機能強化は、今後のAV機器の新常識になるのだろう。

 注意すべきは、必ずしもどのメーカーのスマホでも使えるアプリを提供しているわけではない。メーカーによっては一部の機能(アプリ)は自社製(もしくは自社ブランドを冠する)スマホのみに提供しているケースがある。つまり、各メーカーの家電連携機能をフルで使いたい場合は、同じメーカー(ブランド)のスマホをそろえることが必須となる。

わかりやすい操作性で簡単に使える
シャープの「スマートファミリンク」

トップ画面で「もっとつながる機能をご紹介」を選ぶと、「スマートファミリンク」でできることが一覧表示される

トップ画面で「もっとつながる機能をご紹介」を選ぶと、「スマートファミリンク」でできることが一覧表示される

 AQUOS Phoneと対応する「AQUOS」との連携機能を実現するのが「スマートファミリンク」だ。行ないたい操作に合わせて、複数のアプリを使い分けることが多い他社に比べ、連携操作がひとつのアプリに統合されているのが特徴で、スマホにあまり慣れていない人にも使いやすく工夫されている。

 まずはスマホによる連携機能の代表的なものであるリモコン機能を見てみよう。リモコン機能は同一LAN内のテレビやBDレコーダーをスマホのアプリから操作できる機能。普通、リモコンは赤外線を使うが、スマホのリモコン機能はLAN経由で行なうため、スマホをテレビ/BDレコに向ける必要はない。

 スマートファミリンクのテレビリモコン画面はすっきりとしたデザインで、最上部に電源キーと音量調節が配置されている。メニュー操作などを行なう十字キーはタッチ操作とフリック操作を選択することができ、好みの操作で使える。

テレビリモコン画面。十字キー操作などの画面で、大きな十字キーと決定キー、4色カラーボタンなどが配置されている

テレビリモコン画面。十字キー操作などの画面で、大きな十字キーと決定キー、4色カラーボタンなどが配置されている

上部のタブにある「フリック」を選ぶと、画面をスライド操作することで十字キー操作ができるようになる

上部のタブにある「フリック」を選ぶと、画面をスライド操作することで十字キー操作ができるようになる

「かんたんナビ」にある操作メニュー。インターネット機能やHDMIリンク機器の操作まで行なえる

「かんたんナビ」にある操作メニュー。インターネット機能やHDMIリンク機器の操作まで行なえる

 下部にある「かんたんナビ」を押すと、操作できる機能と使い方をガイドしてくれる。機能にはチャンネル選択をはじめ、インターネット機能やファミリンク機器の操作なども可能。AQUOSブルーレイについてもファミリンク機能(HDMI連携機能)で基本操作が行なえる。

「かんたんナビ」のメニューには、設定の変更やデジタル放送の機能の選択などまで用意されている

かんたんナビのメニューには、設定の変更やデジタル放送の機能の選択などまで用意されている

検索機能では、インターネットでの検索をはじめ、各種の検索が可能。音声入力にも対応している

検索機能では、インターネットでの検索をはじめ、各種の検索が可能。音声入力にも対応している

AQUOS Phoneの着信やメールの情報をAQUOSで表示することもできる。スマホをカバンに入れっぱなしでも着信をお知らせしてくれる

AQUOS Phoneの着信やメールの情報をAQUOSで表示することもできる。スマホをカバンに入れっぱなしでも着信をお知らせしてくれる

 検索機能では、インターネット検索や動画配信サービスのタイトル検索、番組表検索や録画済み番組の検索なども行なえる。Androidがサポートしている音声入力にも対応し、音声で検索キーワードを入力できるのも便利だ。

 テレビの主要な機能はほとんどスマホで操作できるようになっており、ガイド付きのためとてもわかりやすい。お年寄りや最新のAV機器が苦手な人ならば、こちらの方が使いやすいと感じるだろう。

 このほか、スマホで撮影した静止画や動画をBD-W2000などの対応BDレコに転送(アップロード/ダウンロード)できる。もちろんケーブル不要の無線LAN経由だ。撮影した静止画や動画を手軽にBDレコに保存できるので、内蔵メモリーを圧迫しないし、よく見る静止画や動画だけを選んで持ち出せる。

 そして、ちょっと面白いのが、電話の着信やメールの情報をAQUOSのテレビ画面に表示する機能。テレビに夢中になっていても着信やメールに気付くし、離れた場所にある充電器で充電中といった場合にも便利そうだ。

 このように、スマホ連携の主要な機能をひととおり取り込みながら、トータルで家電ライクなわかりやすい操作とガイド機能が充実していることがスマートファミリンクの強み。こんなに簡単に使えるなら、ぜひ試してみたいと思う人は多いように思う。

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