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この音質は必聴だ!  Androidウォークマン「Z」シリーズ

2011年12月21日 12時00分更新

文● 元橋源次郎

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 ソニーからウォークマンの最上位機種「Z1000」シリーズが発売された。実売価格は、内蔵メモリー16GBのモデルが2万6000円前後、32GBモデルが3万2000円前後、64GBモデルが4万円前後だ。

 Android 2.3採用が注目されているが、私のような既存のウォークマンユーザーにとって、それはあまり大きなトピックではない。最大のポイントは“音質”なのである。

従来比で400%アップぐらいの音質

内蔵メモリー16GBの「NW-Z1050」 内蔵メモリー16GBの「NW-Z1050」

 音声信号の出力処理を最適化した新開発のデジタルアンプ「S-MASTER MX」を採用。ジッター除去処理を増幅の直前にするなどで、ノイズの歪みを極力小さくし、原音に忠実な音の再生が可能になったという。

 要はメインのアンプの機能自体はそのままに、信号処理経路を見直した、という話だったと理解している。最初にその話だけを聞いた段階では、それでどこまで音が良くなるのか正直疑問だった。

ホーム画面。上方にあるウィジェットで直接音楽再生操作が可能 音楽再生画面。ジャケット写真がある場合は中央に表示される。画面上部をタップすると、再生モード(1曲繰り返し、全曲繰り返し)やエフェクト表示への切り替えなどができるメニューが表示される エフェクトの選択メニュー。12音解析をすることで音に連動してエフェクトが動く
ホーム画面。上方にあるウィジェットで直接音楽再生操作が可能音楽再生画面。ジャケット写真がある場合は中央に表示される。画面上部をタップすると、再生モード(1曲繰り返し、全曲繰り返し)やエフェクト表示への切り替えなどができるメニューが表示されるエフェクトの選択メニュー。12音解析をすることで音に連動してエフェクトが動く

 しかしながら、前世代のS-MASTERを搭載した「ウォークマン A840」シリーズと実際に聞き比べてみると、その音質は圧倒的に向上しており、正直「もうA840には戻れない」耳になりつつある。

 A840も決して音が悪いわけではないのだが、Z1000は音の解像感がとても高まっているように感じた。例えば1つ1つの楽器、合唱における一人一人の声が結構聞き分けられる。打楽器を叩いたあとの反響音までも感じられる。

音質関連のメニュー。再生画面でメニューボタンを押すことで呼び出せる イコライザー設定画面。下方の「CLEAR BASS」で重低音の調整が可能 「VPT」の選択画面。下の項目ほど音の広がりが大きくなる
音質関連のメニュー。再生画面でメニューボタンを押すことで呼び出せるイコライザー設定画面。下方の「CLEAR BASS」で重低音の調整が可能「VPT」の選択画面。下の項目ほど音の広がりが大きくなる

 加えて、圧縮時に失われた高音域をクリアに再現する「DSEE(Digital Sound Enhancement Engine)」や、左右チャンネルの音の混在をなくしてクリアなステレオサウンドを実現する「CLEAR STEREO」など、従来から継承するさまざまな音響技術が音に厚みを持たせる。

 さらに、「ヘビー」や「ポップス」など4種類のカテゴリー+2種類のカスタム設定を選べるイコライザー機能により音を好みに調整できる。ちなみに、ここで設定できる「CLEAR BASS」は重低音を強化する機能だが、最大(3)にしてもそれほど効きすぎることはなく、程よい重低音を感じることができる。

 バーチャルサラウンド機能の「VPT」を有効にすると、音に広がりが生まれる。こちらはカスタム設定はないが、「スタジオ」「ライブ」といった項目から選択する。効果は「スタジオ」が一番小さく(音の広がりが狭く)、「ライブ」→「クラブ」→「アリーナ」というように強く(音の広がりが広く)なっていく。

ノイズキャンセルの設定は音質関連設定とは別に、単独のアプリのような形で用意されている ノイズキャンセルの設定画面。ノイズキャンセルの“キャンセル具合”の調整も可能だ 従来どおり、音楽を聞く環境の設定が可能。最適なノイズキャンセリング処理を行なう
ノイズキャンセルの設定は音質関連設定とは別に、単独のアプリのような形で用意されているノイズキャンセルの設定画面。ノイズキャンセルの“キャンセル具合”の調整も可能だ従来どおり、音楽を聞く環境の設定が可能。最適なノイズキャンセリング処理を行なう

 もちろん、デジタルノイズキャンセリング機能にも対応するほか、Z1000はスピーカーも内蔵しており、ヘッドフォンを抜けばスピーカー再生に切り替わる。その音質もAndroid端末としてはかなりいいレベルで、やはり音楽再生機であることを再確認させられた。

側面にはmicroHDMI端子と音楽再生画面を呼び出す「ウォークマン」ボタン、ボリュームボタンがある
側面にはmicroHDMI端子と音楽再生画面を呼び出す「ウォークマン」ボタン、ボリュームボタンがある
上面に電源ボタンがある。音楽再生中にボタンを押すと、画面が消えるが音楽再生はそのまま行なわれる。その状態でボリュームの調整も可能だ 底面にはウォークマン専用の「WMポート」を搭載。従来のウォークマン用周辺機器を接続できる半面、一般的なスマホに搭載されているmicroUSB端子はないので注意
上面に電源ボタンがある。音楽再生中にボタンを押すと、画面が消えるが音楽再生はそのまま行なわれる。その状態でボリュームの調整も可能だ底面にはウォークマン専用の「WMポート」を搭載。従来のウォークマン用周辺機器を接続できる半面、一般的なスマホに搭載されているmicroUSB端子はないので注意
デジタルノイズキャンセリングに対応する付属のヘッドフォン 背面のウォークマンロゴの上にある穴はスピーカー。結構音もいい
デジタルノイズキャンセリングに対応する付属のヘッドフォン背面のウォークマンロゴの上にある穴はスピーカー。結構音もいい

 ちなみに、S-MASTER MXはZ1000シリーズ以外に、下位モデルの「A」シリーズにも搭載されている。Z1000の幅70.9×奥行き11.1×高さ134.4mmという本体サイズは、ポータブルプレーヤーとしては正直大きい。「Android端末じゃなくていいからもう少し小さいのがいい」という方はAシリーズを選ぶといいだろう。

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