BDレコーダー特集の最終回は、前回に引き続き各社主力機種の画質チェックを行なう。また、後半ではこの秋冬モデルで注目すべき機種をピックアップ! いわゆるハイエンドモデルとなるが、パナソニックの「DMR-BZT9000」、ソニーの「BDZ-AX2700T」、東芝の「DBR-M190」の3台について解説していく。
まずは各社主力機種の画質チェックから。長時間録画の画質とBlu-ray Disc(HD映像)の再生画質、DVD(SD映像)の再生画質にしてそれぞれ試している。前回同様、取り上げたのは以下の5機種だ。
今回取り上げるBDレコ | |||||
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DMR-BZT810 | BDZ-AT950W | BD-W1000 | DBR-Z150 | DVR-BZ450 | |
メーカー名 | パナソニック | ソニー | シャープ | 東芝 | 三菱電機 |
実売価格 | 8万6000円前後 | 8万5000円前後 | 9万4000円前後 | 9万円前後 | 8万5000円前後 |
HDD容量 | 1TB | 1TB | 1TB | 1TB | 2TB |
チューナー数 | 3 | 2 | 2+スカパー!HD | 2 | 2 |
最長録画モード | 15倍 | 11倍 | 12倍 | 10倍 | 12倍 |
USB HDD増設 | ○ | ○ | × | ○ | × |
画質は頭一つ抜け出た実力!!
パナソニック「DMR-BZT810」
画質についてトップクラスの実力を発揮したのが「DMR-BZT810」。長時間録画では、「HL」モード(5倍相当)がBD保存用としても使えるほどだし、「HZ」モード(12倍相当)もノイズの発生がうまく抑えられており、見づらさは感じない。
BDソフトの再生では、まずディテール描写が鮮明なことに気付く。単に細部が見えるというだけでなく、細かな色の変化までしっかりと再現できているための表現力だろう。上位機の良いところをきちんと受け継いだ実力だ。
超解像アップコンバートを使ったDVDソフトはかなり鮮明さがアップする。超解像なしでもクセのない自然な映像なので、控えめに使った方がいいだろう。
コントラスト感の高い映像が魅力
ソニー「BDZ-AT950W」
「BDZ-AT950W」の画質については、この価格帯のモデルとしては標準的な実力と感じた。特徴としてはコントラスト感の高い、キリっとエッジの立った映像という印象で、長時間モードでもその傾向は同様。
比較的精細さが失われていないのはいいのだが、少々ノイズ感が気になった。DVDソフトの再生はコントラスト感は高いものの、ややぼやけた印象。超解像を使うと精細度は高まるが、ノイズ感も目立ってしまったのが残念だ。
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