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アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー 第17回

アキバ系年末年始の過ごし方「関東萌え神社仏閣制覇の旅」

2012年01月25日 18時00分更新

文● 中村信博 ●写真/うえのふみお

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まだまだいくよー!(息も絶え絶えに)

 今回の取材では同時にXperiaを使ったUstreamライブ中継も行なっていた。鷲宮神社を出て、さあ長い家路へと着こうと駐車場に向かっていたそのとき、まさに悪魔の囁きのようなコメントが……

八王子の了法寺には行かないの?

 なんだそれは、このオッサンを新年からどこまで引っ張りまわそうというのか!?

 鷲宮から八王子までは、県道12号線を西へとひた走り、桶川北本ICから圏央道に乗るルートとなる。ナビに検索させてみると、ここから約75km、約2時間という数字が出ているが、元日の交通状況は読みにくいので実際の所要時間はもっとかかるかもしれない。だが、ここに来て筆者のチャレンジ精神に火がついた(疲れていてヤケクソになったとも言う)。そこまで期待されてるなら、八王子まで行ってやる! 今回のテーマを「年末年始関東萌え神社仏閣制覇の旅」に変更だ!!

 松栄山了法寺は日蓮宗のお寺で、開山は延徳元年(1489年)というから重厚な歴史のあるお寺。啓運日澄上人が隠居のために建てた寺とされ、本堂には八王子七福神のひとつである新護弁財天が祀られている。このお寺が“萌え寺”と呼ばれるようになったのは、入口に弁財天の萌えキャラを描いた案内看板を設置したことから。以降、携帯サイトの製作やオリジナルソングCDの発売など、従来のお寺のイメージとはまったく違うポップなお寺として、国内のみならず海外でも知られたお寺となったのだ。

八王子の“萌え寺”、了法寺に到着。外観は普通のお寺、ではなく入口から強烈なインパクトだ。なんだこのお寺はッ!?

 元日のこの日、八王子では市内に点在する七福神のお寺をめぐるスタンプラリーが開催されていた。筆者たちが疲れきった身体にムチ打って到着した頃にも、スタンプ台紙を持った家族連れがひっきりなしにやってきていて、寺の境内はたくさんの人々でにぎわっていた。筆者が了法寺に来るのはこれが初めてだが、驚いたのは境内の中心にデデン、と置かれた了法寺の痛車、それに本堂に祀られている弁財天のフィギュア。いいのか、本当にお寺がこんなことしていいのか!?

「お寺の痛車」と聞いても全然ピンとこない人も多いはず。これがまた全身フルラッピングで仕上がりが綺麗ときたら、もう「スンマセンでした了法寺ナメてました!」と頭を下げる以外に無い!

了法寺グッズがこれほど揃っているとは思わなかった。筆者も思わず了法寺ポスター(大)に手を出してしまったじゃないか!

お参りの作法を記した看板。これ以外にも、境内にはキャラクターを使って判りやすくお寺を紹介する看板がたくさんある

これぞ了法寺に祀られるフィギュア「とろ弁天像」だ! HPによると大学で仏教美術専攻だったフィギュア作家の宮川武氏が奉納されたそうで、仏像を意識した造りになっているのだとか

本堂の横には、なんと貼札が当たるゲーム機が。本当なら違和感ありまくりなんだろうけど、妙にサマになっているのは何でだ……

ここにも絵馬かけ所はあって、こちらも順調に萌え絵馬は侵蝕中。ていうより、このお寺で萌え絵馬が見れないのは絶対おかしい、という気分になってきた(笑)

萌え神社仏閣制覇の旅、年末年始にマジオススメ

 こうして、ようやく終わった「年末年始関東巡礼の旅」あらため「萌え神社仏閣制覇の旅」。中央道の八王子ICから帰路につく頃には、筆者たちの体力は完全に底をついた状態だった。休憩場所として定めていた諏訪サービスエリアまでの道のりが何と長かったことか……もう二度とこんな挑戦はやらないぞ!! みなさんはぜひ来年やってくださいね!

 今期もどうやら地域性を活かしたアニメが多数放送される予定だそうで、聖地マニアの筆者にとっては嬉しい限り。今年も各地のアニメ聖地を旅人なりの視点でお伝えしていこうと思っているので、皆さんどうぞよろしくお願いいたします。

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