AMDは10月12日、Bulldozerアーキテクチャを採用するAMD FXシリーズ初の製品となる「FX-8150」「FX-8120」「FX-6100」「FX-4100」を発表した。この中でも「FX-8150」の性能はすでに記事でお伝えしたとおりだ。
AMD FXシリーズの発売日は発表時点で未定だったのだが、「FX-6100」(6コア/3.3GHz)と「FX-4100」(4コア/3.6GHz)が10月23日に先行して発売されることがアナウンスされた。今回はその「FX-6100」の性能を検証してみたい。
![]() | 本日発売が解禁されたAMD FXシリーズ。真っ先に手に入る「FX-6100」(1万5000円前後)の性能を検証しよう |
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新設計のBulldozerアーキテクチャー
FX-6100はBulldozerアーキテクチャーを採用するCPUである。このアーキテクチャーは、2つの整数演算コアと1つの浮動小数点演算コアがセットになり、1つのBulldozerモジュールを形成する。このモジュールは2つのスレッドを同時処理できるので、WindowsなどのOSからは2つのCPUコアとして認識される仕組みだ。FX-6100はBulldozerモジュールを3基搭載するため、OSからは6コアCPUとして認識されることになる。
![]() | AMD FXシリーズのブロックダイアグラム。1つのCPUコアの中にデュアルCPU構成の「Bulldozerモジュール」を複数搭載する |
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キャッシュの容量は、2LキャッシュはBulldozerモジュール1基あたり2MBなので合計6MB。L3キャッシュは上位のFX-81xxシリーズ同様の8MBを搭載する。メモリコントローラーがデュアルチャネルDDR3-1866までサポートするのも変更がない。
| AMD FXシリーズのスペック | ||||
|---|---|---|---|---|
| モデルナンバー | FX-8150 | FX-8120 | FX-6100 | FX-4100 |
| 開発コードネーム | ZAMBEZI | |||
| コア数 | 8 | 8 | 6 | 4 |
| 動作クロック | 3.6GHz | 3.1GHz | 3.3GHz | 3.6GHz |
| TurboCore時クロック | 4.2GHz | 4.0GHz | 3.9GHz | 3.8GHz |
| 2次キャッシュ | 2MB×4 | 2MB×4 | 2MB×3 | 2MB×2 |
| 3次キャッシュ | 8MB | |||
| TDP | 125W | 95W/125W | 95W | 95W |
| Phenom IIシリーズのスペック | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| モデルナンバー | Phenom II X6 1100T |
Phenom II X6 1090T |
Phenom II X6 1055T |
Phenom II X4 980 BE |
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| 開発コードネーム | Thuban | Thuban | Thuban | Deneb | |
| コア数 | 6 | 6 | 6 | 4 | |
| 動作クロック | 3.3GHz | 3.2GHz | 2.8GHz | 3.7GHz | |
| TurboCore時クロック | 3.7GHz | 3.6GHz | 3.3GHz | - | |
| L2キャッシュ | 512KB×6 | 512KB×6 | 512KB×6 | 512KB×4 | |
| L3キャッシュ | 6MB | 6MB | 6MB | 6MB | |
| TDP | 125W | 125W | 95W/125W | 125W | |
動作クロックは3.3GHzだが、「AMD Turbo CORE Technology」により負荷が1モジュール(2コア)までなら「Max Turbo」の3.9GHzまで、2モジュール以上であれば「All Core Turbo」の3.6GHzまで自動的にクロックアップされる仕組みになっている。
そのほかには、IntelがSandy Bridgeで対応した「AVX」命令を搭載し、AMD独自の拡張命令として「XOP(eXtended Operations)」と「FMA4(four-operand Fused Multiply/Add)」をサポートする。
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|---|---|---|
| 「AMD Turbo CORE Technology」により、負荷が1モジュール(2コア)までなら「Max Turbo」の3.9GHzまで、2モジュール以上であれば「All Core Turbo」の3.6GHzまで自動的にクロックアップされる | 暗号通信用の拡張命令「AES」と、マルチメディア用の拡張命令「AVX」が強化され、Phenom II X6よりも約3.7倍処理速度が向上しているという |
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|---|---|---|---|---|
| CPU-Z1.5.8によるFX-8150のステータス。アイドル時は動作クロックが1.4GHzまで下がることが確認できた | AMD Turbo CORE TechnologyのMax Turboが働くと3.9GHzまでクロックアップする | 全コアをクロックアップするAll Core Turboでは3.6GHzまでのアップとなる |
CPU系ベンチマークで
既存の4コア6コアCPUと比較
ベンチマークテストでは、FX-6100とAMDの4コアCPUと6コアCPUと比較し、既存モデルよりも性能が上なのか、そうでなかった場合はどのモデルのポジションに位置するのかをチェックしてみたい。テスト環境は表のとおり。準備できたビデオカードがRadeon HD 3870と古いため、CPU系ベンチマークをメインに比較を行なっている。
| テスト環境 | |
|---|---|
| CPU | AMD「FX-6100」(3.3GHz) AMD「Phenom II X6 1100T」(3.3GHz) AMD「Phenom II X6 1055T」(2.8GHz) AMD「Phenom II X4 980 BlackEdition」(3.7GHz) |
| マザーボード | ASUSTeK「Crosshair V Formula」(AMD 990FX/SB950) |
| メモリー | Corsair「TW3X4G1333C9A」(DDR3 PC3-10666 2GB 2枚組) |
| HDD | Seagate「ST3160812AS」(160GB) |
| ビデオカード | Radeon HD 3870 |
| 電源ユニット | Thermaltake「Toughpower QFan 650W」(650W) |
| OS | Windows 7 Ultimate(32bit) |
シングルスレッド系ベンチ
シングルスレッドの性能は「PCMark05」と「CINEBENCH R10」のSingle CPUの値でチェックする。
シングルスレッドだとMax Turboの3.9GHzで動作するのでFX-6100が健闘すると思われたのだが、既存CPUで近い数値となったのはPhenom II X6 1055Tであった。Phenom II X6 1055TはTurbo Core時の動作が3.3GHzなので、K10コアとBulldozerアーキテクチャコアを同一クロックで比較すると、K10コアの方が圧倒的に速いことになる。シングルスレッドアプリがメインだと、FX-6100を選ぶメリットは薄いと言えるだろう。
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|---|
| PCMark05(単位:score) better→ |
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|---|
| CINEBENCH R10(単位:points) better→ |
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