Metro StyleはIE10と同じエンジンで描画
GPUアクセラレーションが重要に
Windows 8ではハードウェアをより活用するさまざまな機能が搭載される。また、OS自体のメモリー使用量がWindows 7以上に削減される。Windows 7 SP1がごく基本的なインストール状態で起動直後に約400MBのメモリーを使用しているのに対して、Windows 8は現在の開発版で約280MBまで減少しているという。1GB程度のメモリーしか持たないネットブックやARM系プロセッサー搭載のタブレットなどでも、Windows 7以上に快適に動作すると期待できる。
特集第2回でもお伝えしたように、Metro Styleのアプリは「WinRT」(Windows RunTime)と呼ばれる実行環境上で動作する。iPhone/iPadの「iOS」やAndroidは、アプリ開発の際に特定の開発言語しか使用できないが、Windows 8のMetro Styleでは、以前からあるWindows用の開発言語「C/C++」や、.NETで使われる「C#」、さらに「HTML+JavaScript」といった言語でも開発できるという柔軟性が魅力となっている。
なお、いずれの言語でもまったく同じアプリが作れるというわけではなく、セキュリティー機能やハードウェアを操作するDirectXを使うアプリに関しては、C++などを使うといった制限はあるようだ。
作ったアプリのストア登録が
迅速かつわかりやすく
エンドユーザーの目に触れる機会は少ないだろうが、開発者向けのアピールポイントとして、Windows 8用のアプリストアに制作したアプリを申請・登録するプロセスが迅速でわかりやすいことがある。これは特にアップルの同プロセスが不透明という批判を浴びることが多いのを見越した処置であろう。
Visual Studio 11を使って開発したアプリは、開発環境から比較的簡単なプロセスで申請できるほか、申請の各段階のどのプロセスが今進行しているのか、何時間程度かかるのかが明示されている。特に問題となる点がなければ、おおむね1日以内に終了するとので、開発したアプリをタイミングを逃さず迅速に公開できるのは、大きなアピールとなりそうだ。
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