コンパクトさで勝るNEX-C3
NEX-C3の本体サイズは、幅109.6×奥行き33×高さ60mm。旧機種よりも大幅に小型化されたC3はまるでコンデジのようなサイズである。
一方のNEC-5Nは幅110.8×奥行き38.2×高さ58.8mmで、従来機種の「NEX-5」と見た目には変化がなく、サイズスペック的にも差がない。シャッターボタン脇に機種名が追加されたことで新機種だと分かる程度だ。
型番に入っている「C」の文字が“コンパクト”(COMPACT)を表している通り、C3のほうが5Nよりも小さい。ちなみに重量は、C3が約283g、5Nが約269gとなっており、5Nのほうがわずかに軽い。
画像処理エンジンはどちらも「BIONZ(ビオンズ)」を採用。撮像素子の画素数や画像処理エンジンの名称は同じだが、NEX-5Nでは撮像素子からの信号読み出し速度が2倍に高速化されており、AFの動作速度が早くなっている。
また、感度設定でもNEX-C3では最高でISO 12800までだが、NEX-5NではISO 25600まで設定可能になっている。まったく同じ撮像素子というわけではなさそうで、撮影画像にも差は出る可能性がある。
NEX-C3感度別撮影サンプル
それでも高感度での撮影は従来機種から定評がある。撮像素子が大きいため、高感度撮影時の画質は優れているのだ。上の写真を見ていただきたいが、ISO 800からノイズが発生し始めるが、気になるのはISO 6400くらいから。
最高感度でのISO 12800では結構ノイズが目立ってくるがディテールの崩れが少なく、十分な実用性がある。ISO 3200までは暗部の黒つぶれも少なく、十分なディテールが残り常用しても良いのではないかと思われる画質を保っている。
素子サイズの小さいマイクロフォーサーズやコンデジに比べれば実用性の高い画像を記録できることは間違いないだろう。
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