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大河原克行が斬る「日本のIT業界」 ― 第22回

デジタルネイティブにも活字を読む癖を

朝日新聞デジタルの勝算は販売所のやる気次第?

2011年06月06日 09時00分更新

文● 大河原克行

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 朝日新聞が、5月18日に配信を開始した朝日新聞の電子版「朝日新聞デジタル」関連サイト)は、創刊3日で購読申込者が1万人を突破するなど、好調な滑り出しをみせているようだ。

 もちろん、現在、創刊記念キャンペーンとして、7月31日まで無料で購読できる内容になっていることから、有料版読者をどれだけ確保できるのかという観点からは、この数をそのまま評価するわけにはいかない。この1万人の読者は、いつでも料金を支払わずに解約できるからだ。

 だが、2012年度内には10万人の有料読者契約を目指すという点からもみても、3日間で1万人の無料読者を獲得したことは大きな足がかりになるのは明らかだ。

 8月1日からの有料化時点で、どれぐらいの有料読者数でスタートできるのかが注目されるところだ。

朝日新聞デジタル、その内容とは?

 すでに「朝日新聞デジタル」を読んでいる読者もいるかもしれないが、まず簡単に概略を説明しておきたい。

 朝日新聞デジタルは、朝日新聞に掲載されるほぼすべての記事とともに、オリジナルのコンテンツや動画を加えて、24時間配信する電子新聞である。

スマートフォンやタブレットなど、マルチデバイスに対応する

 リアルタイムで速報する「24時刊」、一日200本以上のコンテンツを一日一回早朝に届ける「朝刊」、経済やスポーツ、文化人コラムなどのスペシャルコンテンツのほか、暮らしに必要とされる情報などを届ける「You刊」の3種類を用意。さらに、読者の好みにあわせてカスタマイズができる「MY朝日新聞」、100を超えるジャンルから好みの面を追加できる「MYセレクト」、あらかじめ指定したキーワードから記事を自動収集する「MYキーワード」などの機能を用意。気になる記事を保存できる「スクラップブック」や「書庫」といった機能のほか、24時刊に掲載された1面の記事を、1時間ごとにさかのぼって閲覧することができる「1面タイムマシン」や用語の閲覧機能なども用意されている。

 とくに、1面タイムマシン機能は、ハリー・ポッターに登場する魔法の新聞をモチーフに開発したというユニークな発想での紙面コンセプトであることも明らかにする。

ダジャレも交えたユニークなネーミングになっている3種類のコンテンツ

 料金は、朝日新聞本紙とあわせて購読する「ダブルコース」が、本紙(宅配)購読料+1000円で利用できるほか、デジタル版のみを購読する「デジタルコース」が月3800円となっている。

 家族であれば、1契約で複数の端末が利用可能であり、接続可能な端末数についても、「一般的に家族という単位での利用を想定した範囲のもの」として、具体的な制限数は明らかにしていない。言い方を変えれば、それだけ自由度が高いものになっているというわけだ。

 朝日新聞デジタルを購読できるデバイスは、PC、iPad、Android OS搭載スマートフォンとなっており、iPhoneについても近々公開されることになる。

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