大雨と共に岡山の決勝は始まった
元々雨の予報だった決勝。早朝は曇っていただけだったが、8時を過ぎたあたりでバケツをひっくり返したような豪雨に見舞われた岡山国際サーキット。体感的には前戦富士での雨より、さらに強かった気さえする。この豪雨のせいで、午前中のフリー走行はなんと中止になり、スケジュール全体が前倒しになったのだった。
午後には雨は上がるという予報どおり、その後は徐々に雨も止み、サーキットサファリだけは開催されたものの、大事をとってGTマシンは走行せずに観客を乗せたバスだけがコースを周回した。サファリパークには行ったけど肝心の動物たちがいない――そんな、ちょっと残念な状況だった(バスドライバーは代わりのサービスとして、レコードラインを走ったり抜きどころを説明して観客を楽しませていたようだ)。
昼前には天候は完全に回復し、雲の切れ目から晴れ間も見えてきた。フリー走行がなかった代わりに、ウォームアップ走行の時間を17分ほど長く設定し、その後のスタート進行へと進んだ。なお、ウォームアップでは谷口選手が最初に走り、途中で番場選手に交代して、3位のポジションで終えた。このときのトップは#2 エヴァ紫電。相変わらず速さは健在だ。
決勝のスターティンググリッドは、7番手・イカ娘フェラーリ、8番手・ミクZ4、ひとつ飛んで10番手・エヴァ紫電という並びで、富士に続いて痛車勢が注目を浴びていた。もはや話題先行ではなく、実力も伴ってきたという何よりの証拠だ。
決勝日のスタートドライバーは谷口選手。ローリングスタート後、すかさず前方のイカ娘フェラーリ、さらに#26 タイサンポルシェを抜き、2周目には5位に躍り出たのだった。しかし、#26 タイサンポルシェのドライバー、松田選手はGTドライバーの中でも最年長の超ベテラン。2ラップほどで再び抜き返され、さらに#43 ARTAガライヤに猛追撃を受ける。このとき、エヴァ紫電は走行中に(単独で)ドアが開くというトラブルのためにオレンジボールが掲出され、ピットイン。大幅に順位を落としていた。
途中で雨がパラパラ降り始めるも、ウェットになるほどの雨量ではなく、タイヤ交換もなくレースは続いていく。ミクZ4は再び#26 タイサンポルシェ、旧ミク号の#33 ハンコックポルシェを抜いて4位を走行していた。この2台の速さは驚異的だったものの、16周目あたりで接触事故を起こしてしまい、ポルシェ同士の共倒れとなった。
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