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Apple Geeks ― 第34回

ホームシェアリングで「高音質」再生環境を目指す

2011年04月12日 12時00分更新

文● 海上忍

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

iOS 4.3の「ホームシェアリング」がうれしい

 筆者は近頃、折を見てはiTunesライブラリーの大改革を進めている。2001年のiTunes公開当初はMP3形式でライブラリー化を始め、後年AAC/VBR 256kbpsでエンコードをやり直したのだが、今回はApple Lossless(ALAC)に入れ替えているのだ。書斎の手が届く範囲にある音楽CDだけでも300枚以上、クローゼットの奥深くや実家の押入れに貯蔵しているものを含めればその数倍にも達するため、エンコード作業は当分続きそうだ。

 そのような作業を始めた理由は、iOS 4.3で「ホームシェアリング」がサポートされたことにある。HDD容量単価の下落傾向は著しく、高音質なれど容量がかさむALACでも遠慮なしに使えるようになったという背景はあるが、空き容量がせいぜい数GBというiOSデバイスに大量のALACを転送するのはキツい。だがホームシェアリングを使えば、同じLANに接続していることという制限はあるものの、iOSデバイスから直接iTunesライブラリーにアクセスできる。

 ホームシェアリングでは、iTunesライブラリー上のコンテンツをそのまま転送する。Apple IDの保有を必須条件とするのはセキュリティ確保が目的であり、その対価としてiTunes Storeで購入したDRM付きコンテンツの再生が可能になる。

ホームシェアリングに必要なApple IDは、設定の「iPod」画面に登録しておくホームシェアリングの領域には、iPodの「共有」から接続を開始する

 コンテンツそのままを転送するので、再エンコードされることはなく、音質低下の懸念もない。音質に差が生じるとすれば、MacとiOSデバイスのどちらのステレオミニジャックに接続するのか(どちらのDACで再生するのか)、その信号はアナログなのかデジタルなのか(S/PDIFでほかのオーディオ機器へデジタル出力する使い方もあるだろう)の2点のみとなる。

 ホームシェアリングは、使用開始時に10秒前後待たされるが、それ以降はまるでコンテンツがローカルにあるかのように動作する。プレイリストもそのまま、アートワークも含めて転送されるのでCover Flowも問題なし。オーディオファン待望の新機能といえる。

ホームシェアリングの共有領域は、ローカルとほとんど変わらず利用できる。Cover Flowもこのとおり

(次ページへ続く)

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