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プロ向けCMOS投入! キヤノン「iVIS HF M41」の実力

2011年03月30日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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歩き撮りや望遠撮影で便利!
強力な手ブレ補正

手に持って撮影している状態。右手ですっぽりとグリップできるサイズで、グリップ感も良好

手に持って撮影している状態。右手ですっぽりとグリップできるサイズで、グリップ感も良好

 手ブレ補正機能も充実している。広角側での歩き撮り撮影など、ゆっくりとした大きな動きを補正する「ダイナミックモード」に加え、液晶モニターの横にあるボタンを押すことで望遠時でも強力に手ブレをなくす「POWERED IS」も利用できる。

手ブレ補正機能は、ダイナミック/スタンダード/切を選択可能。ダイナミックは広角側での歩き撮り撮影などのゆっくりとした大きな動きを補正する

手ブレ補正機能は、ダイナミック/スタンダード/切を選択可能。モニター左下の「POWERD IS」ボタンを押しながら撮影することで、さらに手ブレを抑えられる

決定的瞬間の録り逃しを防ぐ「プレREC」機能も備える。録画開始ボタンを押す3秒前の映像から記録を開始する

決定的瞬間の録り逃しを防ぐ「プレREC」機能も備える。録画開始ボタンを押す3秒前の映像から記録を開始する

 今回は基本的に三脚などを使用せず、スナップ感覚の手取り撮影を主体に試したが、ダイナミックモードを有効にしておけば、ゆっくりと歩くなど多少気を使えば十分に手ブレの少ない映像が撮れる。

 望遠にする場合は、POWERD ISを併用すれば万全だ。POWERD ISの場合は細かく早い動きをビシっと止め、その分ゆっくりとした動きは多少ギクシャクした感じになるので、使い分けが重要だと感じた。

デジタルズームは、切(光学10倍)/デジタル40倍/デジタル200倍の選択が可能

デジタルズームは、切(光学10倍)/デジタル40倍/デジタル200倍の選択が可能

 デジタルズームは最大200倍まで可能。デジタルズームは高倍率にするほど画質が劣化する点が気になるが、試しにデジタルズームで40倍を使ってみたところ、あからさまに劣化した映像にはならず十分に実用可能と感じた。

 多少の解像感の甘さはあるが、動画撮影ではあまり気にならないし、なにより40倍ならかなり遠くのものまで撮影できる。このメリットは大きいので積極的に使いたいところだ。

指向性の切り替えもできる
高機能な内蔵マイク

内蔵マイクの感度調整は、オートのほか、マニュアルで微調整することも可能だ

内蔵マイクの感度調整は、オートのほか、マニュアルで微調整することも可能だ

マニュアル設定で指向性を3段階で調整可能。ズームに連動して広角になるほどステレオ感を広げられる

マニュアル設定で指向性を3段階で調整可能。ズームに連動して広角になるほどステレオ感を広げられる

内蔵マイクの周波数特性の変更も可能。ホール内での音楽演奏の撮影など、環境に合わせて最適な音質で録音ができる

内蔵マイクの周波数特性の変更も可能。ホール内での音楽演奏の撮影など、環境に合わせて最適な音質で録音ができる

 さらに、本機は内蔵マイクの音質や機能にもこだわっている。内蔵マイクの高性能化に加え、ノイズ低減性能を高め小さな音まで鮮明に録音が可能。さらにズームに連動した指向性の切り替えや、マイクの周波数特性の切り替えなどもでき、演奏会や発表会でのスピーチの録音など状況に合わせた録音にも応えてくれる。

静止画の記録も、記録先のメモリーを個別に選択可能。動画と静止画の保存先を別のメモリーに分けることもできる

静止画の記録も、記録先のメモリーを個別に選択可能。動画と静止画の保存先を別のメモリーに分けることもできる

別売のコンバージョンレンズの装着にも対応している。使用するコンバージョンレンズに合わせて、テレコンとワイドコンとを切り替える

別売のコンバージョンレンズの装着にも対応している。使用するコンバージョンレンズに合わせて、テレコンとワイドコンとを切り替える

 デメリットという程ではないが、撮像素子の解像度のために静止画撮影は最大で1920×1080画素と静止画としては画素数が少なめ。ただし、本機は機能も含めてかなり動画用として割り切った作りなので、静止画については必要十分な機能を備えているのみと考えれば不足は感じないだろう。

 ちなみに静止画のためのシャッターボタンも本体にはなく、タッチパネル液晶の「Photo」ボタンを押す操作のみとなっている。

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