KDDIは、昨年の新製品発表会(関連記事)でモックのみの展示だった2011年春モデルについて、メディア向けに体験会を実施した。
ASCII.jp読者にとって注目なのはやはりスマートフォンだろう。auのAndroid端末はすでに「IS03」「SIRIUSα IS06」の2モデルが店頭に並んでいるが、今回は今春発売予定の「REGZA Phone IS04」「IS05」の2台を色々と使ってみた。
コンパクトでキビキビ動く
想定ユーザー層以外にも魅力的な「IS05」
個人的により興味を抱いたのは「IS05」の方である。IS03と同じくシャープ製端末だが、より一般的な層にまでアピールする製品であり、カラーバリエーションもピンク、グリーン×ブラック、ホワイトとカジュアルなイメージが強い。
一番魅力的に感じたポイントは本体サイズで、3.4型NewモバイルASV液晶(480×854ドット)を搭載しながら、約55×112×14mmと大変コンパクト。特に横幅が55mmと細いのがこれまでにはあまりなかったスタイルであり、女性の手にもスッポリと収まる。IS03も格段大きいという印象ではないが、IS05と並べると、なぜか“大きな板”と感じるから不思議だ。
そんな外見からは「IS03にはハードウェアスペックで見劣りしてしまうのでは?」と勘違いしてしまいがちだが、必ずしもそうではない。IS03と同様にFeliCaやワンセグを搭載するほか、カメラも約800万画素と不満はない。OSも最初からAndroid 2.2だ。
唯一メインプロセッサーのみ、800MHz動作のクアルコム製「Snapdragon」(IS05以外はすべて1GHz動作のSnapdragon)である。ただ、Android 2.2であるせいか、操作していても遅く感じるどころか、実にキビキビと使うことができる。さすがにPC向けウェブサイトを表示したり、そこからピンチイン/アウトで拡大縮小などの操作をすると、速度差を感じるケースも若干あった。とはいえ、これでも今回使った端末は試作機だというから、実際の製品には大いに期待が持てる。
一方IS03に対して、明白に勝っているのがバッテリー容量。画面サイズもプロセッサー性能も下にも関わらず、IS03の1020mAhに対して、IS05は1230mAhと逆に大きくなっている。動作時間では確実にIS03を上回ってくれそうだ。
発売時期はまだハッキリと教えてもらえなかったが、どうやら年度内には間に合うようで、学生や若いユーザーを中心に確実に人気が出る1台だろう。もちろん大人やマニアにとっても、大変優秀な国産Androidであることは間違いない。
IS05 | REGZA Phone IS04 | IS03 | SIRIUSα IS06 | |
---|---|---|---|---|
メーカー | シャープ | 富士通東芝 | シャープ | パンテック |
ディスプレイ | 3.4型NewモバイルASV液晶 | 4型TFT液晶 | 3.5型NewモバイルASV液晶 | 3.7型TFT液晶 |
画面解像度 | 480×854 | 480×854 | 640×960 | 480×800 |
サイズ | 55×112×14 | 62×126×12.2 | 63×121×12.6 | 59.4×115.95×11.2 |
重量 | 約132g | 約149g | 約138g | 約109g |
WIN HIGH SPEED | × | ○ | × | ○ |
OS | Android 2.2 | Android 2.1 | Android 2.1 | Android 2.2 |
バッテリ容量 | 1230mAh | 1300mAh | 1020mAh | 1320mAh |
防水 | × | ○ | × | × |
カメラ画素数 | 約800万 | 約1219万 | 約957万 | 約500万 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ | × |
ワンセグ | ○ | ○ | ○ | × |