このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

International CES 2011レポート 第10回

CESで見つけた、思わず欲しくなる2011年のテレビ

2011年01月09日 20時38分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

2011年のテレビはネットコンテンツ対応が標準に

 2011年のテレビを象徴する機能としては、3Dに加えてネットコンテンツ対応が挙げられる。米国では「Smart TV」とも称される、テレビでネット上の動画コンテンツを検索・視聴したり、オンデマンドなレンタルビデオ配信を楽しむ機能が、多くの製品で標準的な機能として導入されていく。

Sony Internet TV

Google TVの機能を内蔵した液晶テレビ「Sony Internet TV」

Sony Internet TV Blu-ray Disc Player

こちらはBDプレーヤーにGoogle TV機能を内蔵した「Sony Internet TV Blu-ray Disc Player」

 2010年5月に発表された「Google TV」プラットフォームを採用した製品をすでに発売しているのがソニーだ。会場でも入り口近くの一等地に、Google TVの機能を内蔵した液晶テレビ「Sony Internet TV」を並べて、ビデオ配信やAndroidアプリ対応といった機能を、来場者に体験してもらっていた。

Sony Internet TVで使うリモコン

Sony Internet TVで使うリモコン。超小型キーボード付きのゲームコントローラーといった風情だが、正直テレビリモコンとしては少々使いにくく感じる


 ネットコンテンツ対応で、ある意味最も大胆なアプローチを披露したのが、パナソニックの「VIERA Connect」だろう。テレビとリモコンでネットコンテンツやアプリケーションを楽しむだけでなく、テレビ以外のデジタル家電やヘルスケア機器との連携を打ち出し、テレビと軸としたデジタル家電のネットワークで新しいユーザー体験を実現しようとしている。

 その代表例が、Androidタブレットの「VIERA Tablet」である。タブレット自体でアプリケーションやコンテンツを楽しむのはもちろん、テレビと連携してビジュアルリモコン的な使い方ができる。アプリケーションや連携可能な周辺機器の充実にもよるが、今後の広がりに期待したい機能だ。

VIERA TabletによるVIERAのリモート操作のイメージ

VIERA TabletによるVIERAのリモート操作のイメージ


 そのほかにも、シャープは新製品テレビの多くに、YouTubeや「Netflix」の動画ストリーミングサービス、FacebookやTwitter、Picasaなどのメジャーなネットサービスを利用できる機能を内蔵させている。

シャープの新製品「LE835」シリーズ上で、ネットコンテンツを利用している様子

シャープの新製品「LE835」シリーズ上で、ネットコンテンツを利用している様子。人気の高いサービスが一通り揃っている


 東芝でも、シャープと同様の機能を持つ「NET TV」機能を披露したほか、2010年10月にスタートした、テレビやBDレコーダーとスマートフォンなどと連携させる「レグザAppsコネクト」を、日本国内の2011年春モデルから搭載機種を拡充していく。

「NET TV」のデモ

東芝のテレビ上でYouTubeやNetflix、SkypeやYahoo!ウィジェットを使える「NET TV」のデモ

 各社各様ではあるが、テレビ本体のネットコンテンツ連携や外部機器との連携は、今後も急速に広がりを見せそうだ。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中