2011年のテレビはネットコンテンツ対応が標準に
2011年のテレビを象徴する機能としては、3Dに加えてネットコンテンツ対応が挙げられる。米国では「Smart TV」とも称される、テレビでネット上の動画コンテンツを検索・視聴したり、オンデマンドなレンタルビデオ配信を楽しむ機能が、多くの製品で標準的な機能として導入されていく。
2010年5月に発表された「Google TV」プラットフォームを採用した製品をすでに発売しているのがソニーだ。会場でも入り口近くの一等地に、Google TVの機能を内蔵した液晶テレビ「Sony Internet TV」を並べて、ビデオ配信やAndroidアプリ対応といった機能を、来場者に体験してもらっていた。
ネットコンテンツ対応で、ある意味最も大胆なアプローチを披露したのが、パナソニックの「VIERA Connect」だろう。テレビとリモコンでネットコンテンツやアプリケーションを楽しむだけでなく、テレビ以外のデジタル家電やヘルスケア機器との連携を打ち出し、テレビと軸としたデジタル家電のネットワークで新しいユーザー体験を実現しようとしている。
その代表例が、Androidタブレットの「VIERA Tablet」である。タブレット自体でアプリケーションやコンテンツを楽しむのはもちろん、テレビと連携してビジュアルリモコン的な使い方ができる。アプリケーションや連携可能な周辺機器の充実にもよるが、今後の広がりに期待したい機能だ。
そのほかにも、シャープは新製品テレビの多くに、YouTubeや「Netflix」の動画ストリーミングサービス、FacebookやTwitter、Picasaなどのメジャーなネットサービスを利用できる機能を内蔵させている。
東芝でも、シャープと同様の機能を持つ「NET TV」機能を披露したほか、2010年10月にスタートした、テレビやBDレコーダーとスマートフォンなどと連携させる「レグザAppsコネクト」を、日本国内の2011年春モデルから搭載機種を拡充していく。
各社各様ではあるが、テレビ本体のネットコンテンツ連携や外部機器との連携は、今後も急速に広がりを見せそうだ。
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