11月16日、パナソニックは、2010年度下期の新製品発表会を開催。パナソニックモバイルコミュニケーションズ 代表取締役社長 脇治氏が携帯電話を取り巻く環境の変化や今後の事業展開の基本方針などを説明した。
事業概要と事業展開の基本方針について
冒頭、脇氏は2007年に発売したWオープンスタイルの1号機であるビエラケータイが累計880万台とヒットし、その後3年間でWオープンスタイルを進化させたとこれまでの業績を強調。引き続きこの流れを継続し、新しい携帯電話の商品開発に取り組んでいくと携帯電話市場を振り返った。
さらに、携帯電話の国内需要について調べたMM総研の発表によれば、スマートフォンの需要は2013年に41%と予測されるが、昨今のスマートフォン普及の状況を見ると、さらに加速しているという見解を示した。
スマートフォンの本格的普及期が見込まれる2011年に、パナソニックもスマートフォンへのシフトを急速に進めるという。スマートフォン展開の基本的戦略は、基本的なAV性能を磨き上げたAV融合端末と、使いやすさを追求し潜在ユーザーを快適にする生活サポート端末の2本柱で展開するとした。
最後に、今後の予定として2011年前半にAndroidスマートフォンを発売すると発表。2010年度下期にビエラケータイやLUMIX Phoneなどを投入しながら、スマートフォン市場でも先行する他社に追いつきたいと意欲を示した。また、2015年度にはグローバルでスマートフォンとフィーチャーフォンをあわせ、1500万台の出荷を目標とした。
2010年度下期の新製品
次にパナソニックモバイルコミュニケーションズ商品企画の津村氏が2010年度下期の新製品を発表した。
各端末は各キャリアの発表会でも紹介したように、ドコモ向けのLUMIX Phone「P-03C」とスリムケータイ「P-01C」、ビエラケータイ「P-02C」の3機種、ソフトバンク向けのLUMIX Phone「001P」と15色のカラーを用意する「002P」の2機種の合計5機種となる。