皆さんは、増える一方のデジカメ写真をどうやって管理しているだろうか? せっかく撮った写真を、HDDに入れっぱなしにしておくだけではもったいない。今回は大量のデジカメ写真を効率的に管理する技と、お勧めの活用技を紹介しよう。
膨大な写真コレクションの運用方法を決める
最近はコンデジはもちろん、iPhoneなどの携帯電話機に付いているカメラも高性能化しており、鑑賞や印刷に耐えうる写真を撮れるようになった。デジタル一眼レフやミラーレス一眼カメラも大人気で、高いクオリティーの写真も撮影できる。その分、撮影するチャンスも増え、写真は増える一方だ。旅行などのイベント時には、1日に100枚以上撮ることもざら。プロなら1日に数千枚も撮ることがある。
ファイルサイズは圧縮率にもよるが、1000万画素なら1枚辺り3~12MBと大きい。携帯電話機でも1MB以上のサイズになる。iPhone4の場合は、500万画素で1.6MB前後だ。例えば、5MBの写真を月に500枚撮ったら、1年で30GBにもなる。
今後も増え続けることを考えると、これをすべてクラウドストレージの「Dropbox」や「SugarSync」に保存するのは、コストが気になる(Dropboxは100GBコースで199ドル/年)。DVD-Rも4.7GB程度の容量では、書き込みと管理の手間がかかりすぎる。やはりHDDでの運用が楽だ。動画をたくさん取らない限り、1TB(5MB×20万枚)もあれば数年ほどは余裕で利用できる。
もちろんバックアップも必須だ。手軽なのは、HDDを別途用意してライブラリをコピーしておくこと。デスクトップパソコンなら、2台のHDDに同じ内容を書き込むRAID 1を組んでもいいだろう。3台以上のHDDを利用し、1台が壊れてもデータを復旧できるRAID 5という手もある。ただし、故障した際はHDDを交換して再構築するのだが、その間にもう1台が壊れることがある。そうすると、HDD全体のデータがなくなってしまう。
個人的には、RAID 1が運用が簡単で気に入っている。ただし、同じパソコンにつないでいるHDDにバックアップしただけでは、危険が伴う(関連記事)。地震や火事で根こそぎ壊れたときや、子供が水の入ったバケツをかける、といった事故が起きるかもしれない。そこで、定期的にBDにバックアップしておくことをお勧めする。今ではBDメディアも安くなっており、2層50GBのBD-Rメディアが、10枚組で3500円程度になっている。
ネットサービスを利用する手もある。「Flickr」のProアカウントは年間24.95ドル(約2000円)で写真をアップロードし放題。写真を活用する機能が豊富で、対応ソフトも多数公開されている。突然サービスが終わってしまったら被害甚大だが、ここまで大規模なサービスだとそんな心配もなさそうだ。
Flickrをバックアップにするだけでなく、Flickrをメインに活用して、HDD内のライブラリーをバックアップにしてもいいだろう。ローカルの写真ライブラリーをなくしてしまっても、「FlickrEdit」というアプリケーションを使って、Flickrから復旧できる。
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